2025年度当初予算
1,190万円
2024年度執行: 1,170万円
事業の目的・概要
事業の目的
令和5年6月の「空家等対策の推進に関する特別措置法(空家特措法)」の改正により「管理不全空家」に対する指導・勧告制度が創設され、勧告を受けた管理不全空家には固定資産税の住宅用地特例が解除されることとなった。その一方で、居住目的のない空家は今後も増加の見込みであり、マンパワーの少ない市区町村が指導・勧告の優先順位付けや適切な管理への誘導を合理的に行うことは困難である。このような背景を踏まえて本事業では、管理不全空家や特定空家と判断する際の主な観点となる構造性能(被災リスク)の効率的かつ的確な評価基準の開発や合理的な補強・改修法の適用に関する検討を行い、市区町村が活用できるマニュアルを作成することを目的とする。
現状・課題
わが国では空家数が増加傾向であり、特に居住目的のない空家は2018年時点で349万戸、2030年には470万戸程度まで増加する見込みである※1)。こういった状況を背景に令和5年6月に改正された空家特措法による強化策の1つとして、管理不全空家に対する指導・勧告制度が創設された。その一方、空家対策を担う市区町村の現状として、6割前後の市区町村で空家対策のためのマンパワーと専門的知識が不足しており※2)、特定空家に対する損壊状況の判断基準が分からないために勧告できていない※3)といった現状がある。空家の所有者の現状としては、空家の管理面で抱く心配事には構造性能に関わる内容(住宅の腐朽・破損の進行、地震等による損壊・倒壊等)が多く※4)、管理意識が欠如している現状もある※2)。//※1)総務省:住宅・土地統計調査ほか、※2)国土交通省:「社会資本整備審議会 住宅宅地分科会 空き家対策小委員会」とりまとめの方向性(案)、※3)総務省:空き家対策に関する実態調査 報告書、※4)国土交通省:令和元年空き家所有者実態調査 報告書
事業の概要
空家の外部不経済性のうち保安上の危険性に関連する構造性能(被災リスク)に着目し、以下の事業を実施する。/①空家の外観等からみた被災リスクの推定法の開発/ 空家の地震、積雪、強風時の被災リスクに着目し、木造住宅の倒壊シミュレーションと外装材の飛散シミュレーションを行う。この結果をまとめ、市区町村の担当者が空家の外観等から被災リスクを適切に推定し、所有者にリスクを定量的、視覚的に説明するためのマニュアルを整備する。/②空家の脆弱な部位の合理的な補強・改修法適用に関する検討/ 空家の合理的な補強法を活用した改修計画の考え方を検討し、部材実験等から性能向上効果を検証する。この結果をまとめ、適切に管理がされた空家の有効活用を促すための補強・改修法の適用マニュアルを整備する。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 1,190万円 | - |
| 2024年度 | 1,220万円 | 1,170万円 |
| 2023年度 | - | - |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
支出先詳細
直接ブロック A民間企業等
1,170万円
研究に必要な試験・解析実施の補助など
株式会社共和電業
株式会社角田製作所
アンシス・ジャパン株式会社
一般財団法人建材試験センター
在住ビジネス株式会社
株式会社風技術センター
株式会社サンテクノロジー
東亜工業株式会社
株式会社梶本
竹島鉃工建設株式会社
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)320万円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
短期アウトカムと長期アウトカムの対象期間が同一となっているが、妥当かどうか検討されたい。
事業所管部局による点検・改善
空家の構造性能評価技術に関する技術資料を作成するというアクティビティについて、令和6年度は空家の被災リスク評価法の検討という目標を立て、評価法の枠組み案の提示、管理不全を想定した木造住宅モデルの地震倒壊解析の結果を得た。
改善の方向性
令和7年度は、管理不全空家等の該当性と措置の判断に資する評価基準を示すため、地震倒壊解析を継続するほか、管理不全を想定した屋根ふき材の飛散解析も行う。また、評価の実状を把握するため、空家対策に積極的な自治体へのヒアリング調査の計画に着手する。
外部有識者による点検
短期アウトカム、長期アウトカムともに合理的と思われるが、長期アウトカムの「3500」という数字を導いた考えを説明していただくのが望ましい。また、今後、事業が進む中では、アクセス数に代わり、又は並んで「マンパワーと専門的知識が不足している」市区町村が手引きを利用していることを示す指標を設けることも検討されたい。なお、短期アウトカムについて「効果発現経路」では「令和8年度までに」とされ、他方、「発現経路」における「目標年度」は「2027年度」となっている。いずれかが誤記ではないかと推測するので、確認されたい。
所見を踏まえた改善点・反映状況
外部有識者による点検結果への対応・長期アウトカムの3500件については、空き家行政を担当する市区町村を約1700とし、各自治体の担当者を2名程度と想定して、アクセス数を設定した。また、アクセス数に代わる指標の可能性についても、今後検討いたしたい。・ご指摘の誤記については、効果発現経路を「令和8年度まで」を「令和9年度まで」に修正した。行政事業レビュー推進チームの所見への対応・対象期間が同一である点は妥当であると考えている。
成果指標・目標値・実績値
令和9年度までに空家の被災リスクの評価及び合理的な補強・改修法に関する技術資料を1本策定する。
測定指標:空家の被災リスクの評価及び合理的な補強・改修法に関する技術資料の策定数[単位: 本]
年度別データを表示(2027〜2027年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2027年度 | 1.0 | - | - |
公開する技術資料が市区町村の空家対策担当者その他の関係者・関係団体に幅広く利用される。
測定指標:HP等で公開する技術資料へのアクセス数(累計)[単位: 件]
年度別データを表示(2027〜2027年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2027年度 | 3500.0 | - | - |
空家の被災リスクの評価及び合理的な補強・改修法に関する研究を行う。
測定指標:空家の適切な管理と有効活用の促進に資する構造性能評価技術の開発に関する研究項目の終了件数[単位: 件]
年度別データを表示(2023〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 0.0 | 0.0 | - |
| 2024年度 | 4.0 | 4.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 3.0 | - | - |
| 2026年度 | 4.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)1件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
株式会社角田製作所
接合部試験体等の製作
100万円1費目 ▾
株式会社角田製作所
接合部試験体等の製作
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 試験研究費 | 100万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。