2025年度当初予算
110.9億円
2024年度執行: 131.6億円
事業の目的・概要
事業の目的
艦艇に搭載されている推進用及び発電用原動機(以下「主機等」という。)は、艦艇の航行や活動に直接的に関わる最も重要な装備品の一つであり、主機等ごとの高い信頼性が要求されることから、信頼性を保証できる累計運転時間を定めている。累計運転時間に達した主機等の開放検査及び部品交換等(以下「オーバーホール」という 。)を実施することによって信頼性を回復させ、当該主機等(オーバーホールを実施済みの主機等。以下「予備機」という。)を部隊に提供することにより、艦艇の可動率向上に寄与する。
現状・課題
主機等のオーバーホールを実施するには、相当の期間を要するため、予めオーバーホールを実施済みの予備機を準備し必要な艦艇に搭載している。/艦艇の可動率を維持・向上させるためには、規定の累計運転時間に達した主機等のオーバーホールを実施する際に速やかに交換できるよう、常に予備機を確保しておく必要がある。他方、予算を効率的に使用するため、主機等ごとに運転データを収集し、オーバーホール間隔(規定の運転時間)の延伸について継続的に検討し、経費削減にも努める必要がある。
事業の概要
令和4年12月に策定された国家防衛戦略及び防衛力整備計画においては、我が国自身の防衛体制の強化、継戦能力を確保するための持続性・強靭性の強化の取り組みの一環として、防衛装備品の可動数向上が規定されている。/主機等は、艦艇の航行に直接的に関わる最も重要な装備品の一つであり、信頼性を確保するため、規定の運転時間に達した時点でオーバーホールを実施する必要がある。/これらの主機等のオーバーホールの実施には、約4~10か月の期間を要し 、その間、艦艇が非可動状態になるため、当該主機等のオーバーホールに当たっては、予めオーバーホールを実施した予備機と交換する方式を採用している。/本事業は、規定の運転時間に達し艦艇から陸揚げした主機等について、製造会社等と役務契約を締結し、オーバーホールを実施の上 、予備機として確保するものである。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 110.9億円 | - |
| 2024年度 | 111.3億円 | 131.6億円 |
| 2023年度 | 115.9億円 | 132.8億円 |
| 2022年度 | 130.0億円 | 99.7億円 |
| 2021年度 | 110.4億円 | 91.2億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
支出先詳細
直接ブロック A株式会社IHIほか
127.7億円
ガスタービン機関のオーバーホール等役務の請負
株式会社IHI
川崎重工業株式会社
双日エアロスペース株式会社
直接ブロック B三菱ふそうトラック・バス株式会社ほか
4.0億円
ディーゼル機関のオーバーホール等役務の請負
三菱ふそうトラック・バス株式会社
株式会社ジャパンエンジンコーポレーション
株式会社木村鉄工所
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
事業を実施する上での課題や、それを解決するアウトプットからアウトカムまで、事業活動の進捗に伴う成果を測定するための指標が概ね整備されている。
事業所管部局による点検・改善
1 必要性 海上自衛隊が保有する艦船の可動率を確保するための事業であり、防衛省が実施することが適切である。2 効率性 調達品目及び数量については、信頼性を補償できる累計運転時間の延伸により数量削減に努める等、効率的な取得のために必要な検討を実施している。3 有効性 主機等のオーバーホールにより艦船の可動率を確保し、各種事態等への対処能力を維持することが可能となる。
改善の方向性
各ガスタービン機関のオーバーホール間隔延伸に資する技術調査(データ収集、分析)を実施中※であり、段階的に範囲(対象機種)を拡大して行く。 今後、成果(調査、分析の結果)を反映し、信頼性を確保したうえでのオーバーホール間隔の延伸に努め、以てライフサイクルコストの低減と、より効率的かつ経済的な事業に努めていく。 ※M1A-35型ガスタービン機関の技術調査を令和6年1月に実施完了している。 続いて501-K34型(エアアシスト型)、LM2500IEC型ガスタービン機関の技術調査に向け調整中である。
所見を踏まえた改善点・反映状況
・主機等のオーバーホール実施(台数)による効果を、より適切に確認できる成果指標を検討し、次年度レビューシート作成時に織り込む。・次年度レビューシートには、PBLについてもロジックモデルに組み込むことを検討する。
成果指標・目標値・実績値
当該年度に計画している主機等のオーバーホールの実施
測定指標:当該年度にオーバーホールを実施した主機等の整備台数[単位: 台]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 143.0 | 138.0 | 96.5035 |
| 2022年度 | 147.0 | 150.0 | 102.04082 |
| 2023年度 | 136.0 | 97.0 | 71.32353 |
| 2024年度 | 126.0 | 100.0 | 79.36508 |
| 2025年度 | 90.0 | - | - |
延伸O/H台数
測定指標:延伸したオーバーホール間隔(使用時間数)でのオーバーホール実施台数[単位: 台]
年度別データを表示(2022〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 31.0 | 31.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 36.0 | 36.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 30.0 | 30.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 27.0 | - | - |
国産化の効果による経費削減
測定指標:経費削減額(単年度)[単位: 千円]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 1960000.0 | 2227601.0 | 113.65311 |
| 2022年度 | 2390000.0 | 2139178.0 | 89.50536 |
| 2023年度 | 2290000.0 | 3211944.0 | 140.25956 |
| 2024年度 | 3450000.0 | 4370219.0 | 126.67301 |
| 2025年度 | 4780000.0 | - | - |
オーバーホール延伸の効果による経費削減
測定指標:経費削減額(単年度)[単位: 千円]
年度別データを表示(2022〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | -1010402.0 | -1010402.0 | 100.0 |
| 2023年度 | -563162.0 | -563162.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 4592285.0 | 4592285.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 3570345.0 | - | - |
主機等についてオーバーホールを実施することにより、艦艇の可動率向上に寄与することができる態勢の維持
測定指標:ガスタービン搭載艦艇数[単位: 隻]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 61.0 | 61.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 62.0 | 62.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 64.0 | 64.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 66.0 | 66.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 67.0 | - | - |
経費削減(累計)
測定指標:主機等オーバーホール経費の削減額(累計)※延伸と国産化の両方の削減効果の合計(その累計)※延伸/国産化費用を差し引いた純削減効果額[単位: 千円]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 12658839.0 | 12786685.0 | 101.00993 |
| 2022年度 | 13638485.0 | 13794417.0 | 101.14332 |
| 2023年度 | 15778067.0 | 15927810.0 | 100.94906 |
| 2024年度 | 24150088.0 | 24374924.0 | 100.93099 |
| 2025年度 | 28296843.0 | - | - |
オーバーホール計画に基づく整備
測定指標:オーバーホールを実施した主機等の整備台数[単位: 台]
年度別データを表示(2022〜2026年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 147.0 | 150.0 | 102.04082 |
| 2023年度 | 136.0 | 97.0 | 71.32353 |
| 2024年度 | 126.0 | 100.0 | 79.36508 |
| 2025年度 | 90.0 | - | - |
| 2026年度 | 124.0 | - | - |
※ 2020〜2026年度のデータあり(直近5年度を表示)
機種ごとのオーバーホール間隔の延伸
測定指標:オーバーホール間隔延伸機種数[単位: 機種]
年度別データを表示(2022〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 0.0 | 0.0 | - |
| 2023年度 | 0.0 | 0.0 | - |
| 2024年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 1.0 | - | - |
部品の国産化
測定指標:国産化品目数[単位: 品目]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 55.0 | 55.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 233.0 | 233.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 121.0 | 121.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 42.0 | 42.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)3件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
株式会社IHI
ガスタービン機関のオーバーホール等役務の請負
77.6億円1費目 ▾
株式会社IHI
ガスタービン機関のオーバーホール等役務の請負
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 艦船修理費 | 77.6億円 |
三菱ふそうトラック・バス株式会社
ディーゼル機関のオーバーホール等役務の請負
2.3億円1費目 ▾
三菱ふそうトラック・バス株式会社
ディーゼル機関のオーバーホール等役務の請負
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 艦船修理費 | 2.3億円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。