2025年度当初予算
4.1億円
2024年度執行: 4.8億円
事業の目的・概要
事業の目的
保障措置環境試料分析は、原子力施設等から出る極微量の物質を分析することにより、国から申告されていない原子力活動を探知できる保障措置手法である。国際原子力機関(IAEA)は、各国で収去した環境試料を加盟国のネットワーク分析所群と協力して分析している。/①我が国に対して未申告活動の疑義が生じた場合の反証能力を確保するため、本事業により本分析の能力の維持・向上を図る。/②IAEAに認定されたネットワーク分析所として環境試料分析を行うことで、IAEAの活動の一翼を担う。
現状・課題
令和6年の保障措置活動の結果、申告された核物質が平和的原子力活動から転用されている兆候が認められず、また、未申告の核物質及び活動の兆候も認められないことから、全ての核物質が平和的活動にとどまっている旨の結論(拡大結論)が、IAEAから導出された。これにより平成15年の実施結果以降、20年以上連続して我が国に対して拡大結論が導出され、各原子力施設において原子力活動が実施されている。/IAEAから拡大結論を得た国は、発電や研究等の原子力の平和利用に対して国際的な信頼が得られており、仮に拡大結論が得られない場合は、国際世論等により原子力活動の実施が困難となる。そのため、継続して拡大結論が得られるように、適切に保障措置活動を実施していく必要がある。
事業の概要
本事業では以下の業務を実施する。/①我が国に対して未申告活動の疑義が生じた場合には、より精度の高い分析を速やかに行うことにより国内の核物質が平和利用に限定されていることを証明する必要があり、その証明に必要な新たな分析手法の開発や既存の分析手法の高度化を図る。/②IAEAに認定されたネットワーク分析所として、IAEAの依頼に基づく、我が国を含む世界各地での査察等の際に収去された試料の分析を行う。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 4.1億円 | - |
| 2024年度 | 3.7億円 | 4.8億円 |
| 2023年度 | 3.7億円 | 3.4億円 |
| 2022年度 | 3.6億円 | 4.4億円 |
| 2021年度 | 4.5億円 | 4.0億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
| 会計区分 | 当初予算 |
|---|---|
| 特別会計 | 4.1億円 |
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック A国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
4.8億円
IAEAが我が国を含む世界各地での査察等の際に収去した試料分析への協力を行うなど、引き続きIAEAの保障措置活動への貢献を通じて、我が国としての核燃料物質の分析技術の高度化・維持を図っていく。なお、その分析技術の高度化により、万が一IAEAが我が国への査察等において疑義をかけられた際にも、迅速な反証手段の確保に備えている。
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
配分先ブロック Cヤマト科学株式会社ほか12者
2.6億円
二重収束型誘導結合プラズマ質量分析計の購入 他
ヤマト科学株式会社
一般財団法人放射線利用振興協会
原子力エンジニアリング株式会社
千代田メインテナンス株式会社
理工科学株式会社
ジョンソンコントロールズ株式会社
ゼネラルシムスサービス株式会社
サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社
株式会社プランツ
中山商事株式会社
株式会社茨城エヤコン
株式会社タケムラ
株式会社NAT
配分先ブロック B理工科学株式会社ほか21者
9,010万円
高度環境分析研究棟換気空調設備他自動制御機器点検作業 他
理工科学株式会社
ジョンソンコントロールズ株式会社
サーモフィッシャーサイエンティフィック株式会社
中山商事株式会社
西進商事株式会社
株式会社アトックス
原子力エンジニアリング株式会社
藤本科学株式会社
株式会社アート科学
ゼネラルシムスサービス株式会社
東海ケミー株式会社
株式会社和科盛商会
今村工業株式会社
株式会社ヤマダデンキ
株式会社アルファー器械
さらに 7 件を表示 ▾
合同会社NOMUKI
株式会社巴商会
株式会社プランツ
株式会社クリタス
アメテック株式会社
株式会社トータル・サポート・システム
原電エンジニアリング株式会社
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
引き続き随意契約について、効果的・効率的な事業実施が可能な範囲で金額の妥当性を検証し、予算の適切な執行に努めること。
事業所管部局による点検・改善
IAEAは、各国で収去した環境試料を、収去場所等に関する情報は伏して複数のネットワーク分析所に送付して分析を依頼している。IAEAはこれらの分析結果を比較評価するほか、分析能力評価のために特別に調整した試料を送付するなどにより、各ネットワーク分析所の分析能力の評価を行っている。この結果、我が国の環境分析技術については十分な能力水準を維持していることが確認されている。IAEAからの分析依頼に対して必要な期限内に分析結果を返しているとともに、分析技術の高度化についても着実に成果を出している。また、関連する予算の執行に関しても、額の確定作業等において、帳簿や物品等の突き合わせで確認を行っている。これらを踏まえ、引き続き着実に実施すべきものである。
改善の方向性
委託先であるJAEAに対し業務の効率的・効果的実施を要請・確認するなどして、適切な事業実施に努める。
所見を踏まえた改善点・反映状況
随意契約については、可能な限り一般競争入札への切り替えを検討し、令和6年度の随意契約額の占める比率は令和5年度のそれから減少させることができた。さらに、随意契約前に一般競争入札又は入札可能性調査を行う際には、十分な公告期間の確保や効果的な周知など新規参入を増やすための取組がなされているか、また、契約時に価格交渉が行われているかなどを確認することにより、金額の妥当性を検証している。特殊性や専門性の点で一般競争入札への切替えが困難な事情があるが、御所見も踏まえ、引き続き契約過程等を検証し、予算の適切な執行に努めることとする。
成果指標・目標値・実績値
IAEAによる保障措置拡大結論(「全ての核物質が平和的活動にとどまっている」との結論)を得る。
測定指標:IAEAによる保障措置拡大結論を得た件数[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 1.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
IAEAのネットワーク分析所としてIAEAから評価(満足)を得る。
測定指標:IAEAからの評価(満足)を得た件数[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 1.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
IAEAからの依頼に基づき、我が国を含む世界各地で収去された試料分析等の国際貢献を通じ、分析技術のより高度化かつ効率的な手法を確立する。
測定指標:分析技術の高度化に係る論文等を発表し、実際の分析方法の改善に至った件数[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 4.0 | 4.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 4.0 | 6.0 | 150.0 |
| 2023年度 | 4.0 | 7.0 | 175.0 |
| 2024年度 | 4.0 | 4.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 4.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
IAEAから依頼を受けた試料を適切に分析する。
測定指標:IAEAのネットワーク分析所として、IAEAから試料分析依頼を受けて行った試料分析数[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 80.0 | 59.0 | 73.75 |
| 2022年度 | 80.0 | 55.0 | 68.75 |
| 2023年度 | 80.0 | 46.0 | 57.5 |
| 2024年度 | 80.0 | 49.0 | 61.25 |
| 2025年度 | 80.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
※ アクティビティ(活動の記述)2件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
保障措置環境分析調査事業委託費
9.5億円7費目 ▾
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
保障措置環境分析調査事業委託費
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 旅費、消耗品費、外注費、光熱水料、その他 | 4.8億円 |
| 外注費 | 2.0億円 |
| 設備備品費 | 1.1億円 |
| 光熱水料 | 7,730万円 |
| 消耗品費 | 4,930万円 |
| その他 | 4,060万円 |
| 旅費 | 60万円 |
ヤマト科学株式会社
二重収束型誘導結合プラズマ質量分析計の購入
1.1億円1費目 ▾
ヤマト科学株式会社
二重収束型誘導結合プラズマ質量分析計の購入
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 設備備品費 | 1.1億円 |
理工科学株式会社
IAEA試料・反証のための分析に係る労働者派遣契約
5,350万円2費目 ▾
理工科学株式会社
IAEA試料・反証のための分析に係る労働者派遣契約
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 外注費 | 4,420万円 |
| 消耗品 | 930万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。