2025年度当初予算
9,110万円
2024年度執行: 4.8億円
事業の目的・概要
事業の目的
東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業においては、燃料デブリ(核燃料と炉内構造物やコンクリート等の構造材が溶融し再度固化したもの)をはじめとする多様な放射性廃棄物等(ガレキ等)を安全に取り扱わなければならない。本事業では、規制当局として廃炉作業の安全性の確認に必要な知見の取得を目的として、放射性廃棄物等の処理・管理・輸送に係る技術的な課題の検討を行う。燃料デブリについては組成が不確かであるため、燃料デブリから放射線放出挙動を不確かさを考慮して評価できる手法を整備する。また、原子炉格納容器下部に広がる燃料デブリ分布の推定方法に係る知見を得る。さらに、廃炉作業の安全性や今後の原子力規制の向上に資することを目的として、継続的に事故の原因究明を行う。
現状・課題
東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業において、燃料デブリの試験的な取り出しが開始され、今後本格的な取出し作業が行われる見込みだが、燃料デブリ取出しに際して安全性を担保するために、燃料デブリの臨界特性及び放射線放出挙動に関する知見を取得する必要がある。また、国会・政府事故調において検討課題として抽出された項目等の詳細な分析・評価を行うために、原子炉建屋及び近傍の高線量箇所の継続的な測定・分析、建屋等の損傷状況の継続的な測定、及び放射性物質の漏えい経路・移動メカニズム等の分析を行う必要がある。さらに、燃料デブリ取出しを含めた廃炉作業や事故分析等に対して重要な情報となる燃料デブリ分布を推定する方法について知見を得る必要がある。
事業の概要
2024年度までは、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業において発生している多様な放射性廃棄物等(燃料デブリをはじめ、事故で破損した核燃料や放射能を帯びたガレキ等)を安全上適切に処理・管理・輸送するための技術的課題の抽出及び廃炉作業の安全性向上に資する基礎データ蓄積のため、必要な調査・解析・実験を実施した。また、事故時の放射性物質の漏えい経路等の事故の原因究明に資する知見を取得するために、廃炉作業の進捗に伴い可能となった現地調査や事故試料分析等を行った。//※2018年度公開プロセス後に抜本的な見直しを行い、2019年度においては「燃料デブリの臨界管理に係る評価手法の整備事業」に「東京電力福島第一原子力発電所事故の分析・評価事業」を統合し、事業名称を「東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業に係る安全研究事業」に変更して事業を実施。また、これまで実施してきた事業は2024年度で終了とし、2025年度からは新規に開始した研究プロジェクトに合わせて事業名称を「東京電力福島第一原子力発電所の燃料デブリに係る安全研究事業」に変更して事業を実施するとともに、一部の事業を新規事業「東京電力福島第一原子力発電所事故の事象進展の解明に係る調査事業」として独立させ、事業を実施した。(※よって、「アクティビティからの発現経路2-2-2-2」における2025年度の活動・成果目標は「0」又は「--」とした。)
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 9,110万円 | - |
| 2024年度 | 6.1億円 | 4.8億円 |
| 2023年度 | 8.0億円 | 9.4億円 |
| 2022年度 | 10.6億円 | 5.8億円 |
| 2021年度 | 10.8億円 | 9.3億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
| 会計区分 | 当初予算 |
|---|---|
| 特別会計 | 9,110万円 |
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック A国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
2.7億円
東京電力福島第一原子力発電所燃料デブリの臨界評価手法の整備
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
配分先ブロック B東京ニュークリア・サービス株式会社ほか
2.0億円
STACY更新炉デブリ構造材模擬体(コンクリート)の製作等
東京ニュークリア・サービス株式会社
理工科学株式会社
富士電機株式会社
原子燃料工業株式会社
キヤノンシステムアンドサポート株式会社
株式会社関東技研
千代田メインテナンス株式会社
株式会社スカイテクノロジー
パーソルテンプスタッフ株式会社
NAIS株式会社
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)670万円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
直接ブロック C国立研究開発法人日本原子力研究開発機構ほか
1.6億円
東京電力福島第一原子力発電所プラント内核種移行に関する調査等
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
国立大学法人長岡技術科学大学
直接ブロック D株式会社太平洋コンサルタントほか
3,770万円
原子力発電所で使われるコンクリートの熱作用に係る基本特性の分析等
株式会社太平洋コンサルタント
一般財団法人九州環境管理協会
浜松ホトニクス株式会社
公立大学法人公立小松大学
株式会社エス・ティ・ジャパン
NETZSCH Japan株式会社
株式会社池田理化
株式会社千代田テクノル
原電エンジニアリング株式会社
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
外部有識者所見を踏まえ、適切に対応すること。
事業所管部局による点検・改善
東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業の工程や原子炉内の調査状況等を踏まえ、必要な知見を得るために効率的な実験計画を立案し、実験を実施することで、コストの低減及び予算の重点化を図る等、効果的・効率的な予算執行を行った。また本事業で蓄積された技術的知見については一定の段階で論文等により公表されており、令和6年度末時点の成果についても順次公表を予定している。
改善の方向性
令和7年度より事業内容が新しくなるが、これまでの事業での経験を活かして事前調査の結果等に基づいて適切な計画を立案し、効果的・効率的な予算執行を実施し、執行率の更なる向上を目指す。成果公表についても着実に実施していく。
外部有識者による点検
・事業の説得力を高めるためには、事業者との連携や情報共有について具体的な事例を示すとともに、技術に詳しくない人にも分かりやすく伝える工夫をするべき。(飯島委員)・他の研究事業にも当てはまるが、論文数や報告書数など、各業務共通の指標で成果を示すことで、予算に対する研究蓄積の説明が可能になるので、成果を統一的に分かりやすく説明できるよう整理すべき。今後も節目ごとに成果を総括し、税金を使った事業としての説明責任を果たすべき。(南島委員)・本事業の研究成果が、どの制度・審査ガイド等に反映されているかを追跡評価し、その内容を行政事業レビューシートに明記すべきである。あわせて、東京電力やJAEAとの役割分担についても、資料からは判然としない部分があるため、より明確な記載が求められる。(吉田委員)
所見を踏まえた改善点・反映状況
・「東京電力福島第一原子力発電所における事故の分析に係る検討会」及び「福島第一原子力発電所廃炉・事故調査に係る連絡・調整会議」の2つの公開会合において、東京電力、資源エネルギー庁、JAEA等とコミュニケーションを取り、情報共有に努めている。また、研究事業では外部専門家を含めた議論を行い、事業者も参加する学会等で積極的に研究成果を公表している。以上について公開プロセス対応状況欄に記載した。また、説明時においては平易な言葉、文章で丁寧な説明を心掛け、国民に分かりやすく伝わるよう努力する。・本研究事業は規制部門(東京電力福島第一原子力発電所事故対策室)と研究部門がそれぞれの業務に必要な事業を行っている。各部門の業務目的を考慮し、規制部門では基準等への反映や審査への活用を事業成果の指標とし、研究部門では論文等の公表数や研究事業の評価結果を指標とした。各事業の成果を再度整理し、統一的な説明となるよう修正した。・追跡評価について、「点検・評価」の「目標年度における効果測定に関する評価」に追記した。また、役割分担等については上記1ポツと併せて、公開プロセス対応状況欄に記載した。
成果指標・目標値・実績値
成果の規制への活用の状況・見通しを含めた安全研究に係る中間評価において通常期待される評価(全体評語「B」以上)を得ること。中間評価における評価項目は以下のとおり。①研究の進め方に対する技術的適切性②研究マネジメント及び予算・契約管理の適切性
測定指標:-
定量的な目標値・実績値は確認できません
成果の規制への活用の状況・見通しを含めた安全研究に係る事後評価において通常期待される評価(全体評語「B」以上)を得ること。事後評価における評価項目は以下のとおり。①成果目標の達成状況②成果の公表等の状況③研究の進め方に関する技術的適切性④研究マネジメント及び予算・契約管理の適切性⑤成果の規制への活用の状況・見通し
測定指標:-
定量的な目標値・実績値は確認できません
安全研究を通じて蓄積した知見や、福島第一原子力発電所事故の原因究明を行い、得られた知見を必要に応じて審査や基準の検討等に活用することを成果目標とする。
測定指標:安全研究を通じて蓄積した知見を個々の審査等に活用した件数及び福島第一原子力発電所事故の原因究明や関係基準の検討等に活用された分野数を成果指標とする。[単位: 分野]
年度別データを表示(2020〜2024年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2020年度 | 9.0 | 8.0 | 88.88889 |
| 2021年度 | 7.0 | 5.0 | 71.42857 |
| 2022年度 | 8.0 | 11.0 | 137.5 |
| 2023年度 | 7.0 | 13.0 | 185.71429 |
| 2024年度 | 7.0 | 13.0 | 185.71429 |
令和6年度までに審査ガイド等の整備に活用する。
測定指標:安全研究を通じて蓄積した知見を審査ガイド等の整備へ活用した件数[単位: 件]
年度別データを表示(2022〜2024年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 1.0 | 1.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 1.0 | 2.0 | 200.0 |
規制に活用する観点から安全研究等を通じて蓄積された技術的知見を外部へ公表する。
測定指標:東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業の安全性向上に関する技術的知見の基となる実験または解析の項目数並びに査読付き論文誌及び査読付きの国際会議のプロシーディングスで公表した件数[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 36.0 | 35.0 | 97.22222 |
| 2022年度 | 35.0 | 39.0 | 111.42857 |
| 2023年度 | 36.0 | 40.0 | 111.11111 |
| 2024年度 | 36.0 | 19.0 | 52.77778 |
| 2025年度 | 5.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
東京電力福島第一原子力発電所事故の原因究明のための継続的な調査・分析の実施
測定指標:東京電力福島第一原子力発電所事故に係る調査・分析として、分析・評価を実施した項目数並びに査読付き論文誌及び査読付き国際会議のプロシーディングスで公表した件数[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 7.0 | 5.0 | 71.42857 |
| 2022年度 | 7.0 | 10.0 | 142.85714 |
| 2023年度 | 9.0 | 11.0 | 122.22222 |
| 2024年度 | 9.0 | 16.0 | 177.77778 |
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
※ アクティビティ(活動の記述)2件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
東京電力福島第一原子力発電所燃料デブリの臨界評価手法の整備
2.7億円3費目 ▾
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
東京電力福島第一原子力発電所燃料デブリの臨界評価手法の整備
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 事業費 | 2.4億円 |
| その他 | 2,260万円 |
| 人件費 | 750万円 |
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
東京電力福島第一原子力発電所プラント内核種移行に関する調査
9,450万円3費目 ▾
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
東京電力福島第一原子力発電所プラント内核種移行に関する調査
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 事業費 | 8,370万円 |
| その他 | 800万円 |
| 人件費 | 280万円 |
東京ニュークリア・サービス株式会社
STACY更新炉デブリ構造材模擬体(コンクリート)の製作
3,590万円1費目 ▾
東京ニュークリア・サービス株式会社
STACY更新炉デブリ構造材模擬体(コンクリート)の製作
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 事業費 | 3,590万円 |
株式会社太平洋コンサルタント
原子力発電所で使われるコンクリートの熱作用に係る基本特性の分析等
1,350万円1費目 ▾
株式会社太平洋コンサルタント
原子力発電所で使われるコンクリートの熱作用に係る基本特性の分析等
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 事業費 | 1,350万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。