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その他の事項経費現状通り事業ID: 463

公益通報者保護制度の推進

消費者庁参事官(公益通報・協働担当)開始: 2009年度

2025年度当初予算

1.5億円

2024年度執行: 9,370万円

01

事業の目的・概要

事業の目的

公益通報は、消費者の安全・安心を損なう事業者の法令違反を早期に是正し、被害の防止を図る点で消費者の安全・安心に資するものである。また、事業者にとっても、通報に適切に対応し、リスクの早期把握及び自浄作用の向上を図ることにより、企業価値及び社会的信用を向上させることができ、社会全体の利益を図る上で有用である。これらの意義を踏まえ、公益通報者保護制度の周知・啓発、通報窓口の整備促進、運用に関する情報収集・調査研究等を実施することで、公益通報者保護制度を推進し、公益通報者が守られるとともに、事業者においてコンプライアンス確保が図られ、社会経済の健全な発展が進むことを目的とする。

現状・課題

事業者の内部公益通報対応体制の整備を義務付ける等の内容を含む改正公益通報者保護法が令和4年6月1日に施行された。/施行から2年超が経過したところ、大手企業であっても内部公益通報対応体制が整備されていない事例が見られ、また、消費者庁が令和6年に公表した就労者、民間事業者及び行政機関に対する実態調査では、以下で示すような課題が明らかとなった。/・従業員数300人超の事業者に勤める人の半分超が、内部通報制度を理解していない、内部通報窓口の設置を認知していないと回答するなど、事業者による就労者への周知・研修は必ずしも徹底されていないこと/・3分の2の民間事業者が、年間の通報受付件数について、「0件」、「1―5件」又は「把握していない」と回答しており、窓口を設置していても、その活用は十分ではないこと/・一定割合の事業者が、通報の受付や調査・是正を行う従事者を指定していない、内部規程を整備していない、通報を理由とする不利益取扱いの禁止について周知していないこと//このため、公益通報者保護制度の認知度や理解度等の向上及び事業者における内部公益通報対応体制の徹底・促進を更に図る必要がある。

事業の概要

・労働者及び事業者に向けた公益通報者保護制度の周知・啓発に必要な動画・研修素材等を作成し、これらを活用した周知・啓発活動を行う。/・改正公益通報者保護法の施行により義務付けられた事業者の内部公益通報対応体制の整備義務(中小事業者は努力義務)に関し、民間事業者及び行政機関における体制整備状況に関する実態調査結果も踏まえ、事業者向けの研修会の実施等を通じ整備促進を図るとともに、体制整備状況の把握に努め、事業者の自主的な取組を促進する施策等を実施する。/・国内・海外における公益通報者保護制度に関する実態調査を行い、周知・啓発や体制整備の促進、法制度の見直しにいかす。

事業概要ページ
02

予算・執行の年度推移

年度当初予算執行額
2025年度(当年度)1.5億円-
2024年度9,060万円9,370万円
2023年度1.0億円1.4億円
2022年度9,220万円4,600万円
2021年度6,700万円4,900万円

執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。

03

2024年度実績支出先・契約情報

お金の流れ(ノード図)

担当組織消費者庁直接株式会社バリューズほか5,210万円直接株式会社 ディーワークスほか560万円直接株式会社TKCほか80万円直接株式会社 翻訳センターほか40万円

支出先詳細

担当組織消費者庁
直接ブロック C

株式会社バリューズほか

5,210万円

公益通報者保護制度に関する周知広報

1

オリコムジャパン株式会社

株式会社一般競争契約(最低価格)
4,790万円
2

株式会社バリュース

株式会社一般競争契約(最低価格)
340万円
3

サンテックサービス株式会社

株式会社随意契約(少額)
80万円
直接ブロック D

株式会社 ディーワークスほか

560万円

公益通報者保護制度見直しの検討等

1

株式会社ディーワークス

株式会社一般競争契約(最低価格)
480万円
2

勝美印刷株式会社

株式会社随意契約(少額)
30万円
3

独立行政法人国立印刷局

独立行政法人随意契約(少額)
30万円
4

キンコーズ・ジャパン株式会社

株式会社一般競争契約(最低価格)
20万円
直接ブロック A

株式会社TKCほか

80万円

公益通報者保護制度に関する各種実態調査

1

株式会社TKC

株式会社随意契約(少額)
40万円
2

キンコーズ・ジャパン株式会社

株式会社随意契約(少額)
20万円
3

株式会社アズコムデータセキュリティ

株式会社随意契約(少額)
20万円
直接ブロック B

株式会社 翻訳センターほか

40万円

海外の公益通報者保護制度及び実態に係る調査業務

1

株式会社翻訳センター

株式会社随意契約(少額)
40万円
2

キンコーズ・ジャパン株式会社

株式会社随意契約(少額)
-
04

点検・評価コメント

行政事業レビュー推進チームの所見

有識者点検にて指摘のあったアウトカムの指標設定などはよく検討されたい。引き続き調達の競争性を確保しつつ、公益通報者保護制度の効果的な周知広報など適切な予算執行に努めていただきたい。

事業所管部局による点検・改善

<必要性>公益通報者保護制度の推進による、企業不祥事等の早期是正が図られる環境の整備は、企業等の法令遵守を促進し、消費者が安心して安全で豊かな消費生活を営むことができる社会の実現につながることから、必要性が高い事業である。<効率性>令和6年度の執行率が67.6%となっており、令和5年度(76%)から落ちている。これは、令和6年度では法制度の見直しを主たる業務として行っており、令和5年度と比較して、実態調査や周知・啓発に係る業務が減少したためである。<有効性>公益通報者保護制度についてより効果的な周知広報を行うため、令和5年度補正予算に基づき、ターゲット(経営層・就労者)を絞った上でそれぞれに対応した広報物を作成し、また電車広告等これまでにない媒体を活用して周知啓発を行った。なお、指標ともなっている説明会の参加人数について、令和6年度は過年度よりも減少しているが、これは同年度は過年度と比較して、対面での開催が多かったこと、法制度見直し業務に注力したのに伴い説明会の開催回数自体が減少したことに起因しており、限られたリソースの中で適切に実施出来ていると考える。また、令和2年改正法附則第5条の検討条項を踏まえ、令和6年5月から有識者により構成される「公益通報者保護制度検討会」を開催した。その場では近年の法制度を巡る国内外の動向や改正後の施行状況を踏まえた課題について検討が行われ、同年12月に報告書を取りまとめられた。その後、同報告書の内容を踏まえて法案の検討を行い、令和7年3月4日に「公益通報者保護法の一部を改正する法律案」が閣議決定され、同法律案は第217回国会に提出された。

改善の方向性

消費者庁では有識者検討会報告書を踏まえて法案の検討を行い、令和7年3月4日に「公益通報者保護法の一部を改正する法律案」が閣議決定され、同法律案は第217回国会に提出され、同年6月4日に成立、同月11日に公布された。同改正法は、公布の日から起算して1年6月を超えない範囲内において政令で定める日から施行されることとされており、施行に向けて必要な対応を行っていく。また、制度の浸透が道半ばである中、改正後の制度が正しく理解されるよう、分かりやすい解説動画やリーフレットを作成し、様々な媒体を通じて国民や事業者に対する周知を徹底していく。加えて、今回の法改正等を踏まえて、不利益取扱いの範囲や事業者が周知すべき事項等について明確化を図るため、体制整備義務に関して事業者がとるべき措置を定めた法定指針を改正する方向で検討していく。

外部有識者による点検

①アウトカムの指標について、認知度及び理解度を用いることは他省庁でもよく見られるところであるが、実際には、白か黒かといった割り切りで済むものではなく、指標としては曖昧なものでしかない。より具体的な「程度」を織り込んだ指標とする努力が必要であるように思われる。また、本件では、短期指標に「認知度」、中期指標に「理解度」を用いているが、短期・中期で異なる指標を用いることは、短期指標が、中期的にどのような状態にあるかは問わないとも解されているようにも見受けられる。つまり、短期と中期で、異なる指標を用いる場合には、相互に関連しあっているものであることが前提になっている必要があり、このことは配布資料の「後続アウトカムへのつながり」にも触れられている。ただ、定性的に両者には関連がみられるということだけでは十分でなく、本件でも、認知度の当初目標が「30%」とし、中期指標の理解度の当初目標が「25%」とすることが、認知者の8割程度が理解している可能性があるといったエビデンスがあってしかるべきではないかと思われる。②公益通報者保護制度に対する認知度及び理解度を高めるためのアクティビティとして、説明会以外の多様な活動に取り組んでいるのであれば、それらの実績も広く公表すべきではないか(そうすることで短期アウトカムとのつながりがより確保できると思われる。)。また、制度の周知方法として紙媒体だけでなく動画作成等、多様な方法の検討及びそれらの実績の公表も必要ではないか。③成果指標の目標水準について、前年度実績や施策内容を踏まえ、より意欲的な水準を設定すべきではないか。④民間事業者(義務対象)の体制整備状況については、実態調査や報道等を端緒とするだけでなく、より幅広い企業の履行状況を網羅的に把握できるようさらなる工夫が必要ではないか。⑤制度の認知と普及を促進するという政策の狙いは妥当だし、その必要性は高いと考えられるが、体制整備促進において「短期アウトカム」と「中期アウトカム」、通常前のアウトカムが後のアウトカムに段階的に発展していくモデルを提示する必要があるので、「義務」「努力義務」の順番に並んでいる。発現経路について、もう少し工夫する余地があるのではないか。⑥アウトプットがアクセス数でアウトカムが体制整備という点もロジックがどの程度つながっているのか。その他の要因も複数絡んでくるのではないだろうか。⑦体制整備に関して、義務対象の事業者においては「目標値」は常に100%とすることが適当ではないか。

所見を踏まえた改善点・反映状況

①本制度について、「認知」することなく「理解」することはできないため、「理解度」は「認知度」の後指標として適切と考えている。②御指摘を踏まえ、「アクティビティ」欄に実際に行っている取組を追記した。③御指摘を踏まえ、各成果指標の目標値を上げられないか検討・修正した。④民間事業者の体制整備状況については、定期的に、統計的な実態調査を通じて、また、随時、報道等を端緒とした法執行等を通じて把握しているところ。令和5年度に実施した実態調査は有効回答数3千人超であり、既に網羅的な状況を把握している。なお、より効果的な把握方法は引き続き検討したい。(注)義務対象事業者であっても、法律上、消費者庁に報告義務はない。⑤令和5年度に消費者庁が実施した実態調査の結果、義務対象事業者であっても、体制整備の不徹底と実効性の課題が明らかになっている。そのため、政策的に、まずは、義務対象事業者における体制整備の徹底と実効性向上を図ることが重要であり、その後、努力義務対象への対応を図るという段階的な方針をとっている。なお、より効果的な把握方法は引き続き検討したい。⑥消費者庁ウェブサイト内「はじめての公益通報者保護法」ページにおいて、「内部通報制度導入支援キット」と題して解説動画や内部規程例等を公開している。本キットは、内部通報制度を導入していない事業者を対象として消費者庁が作成しているものであり、本キットが活用されることが、すなわち、事業者における体制整備促進に直接繋がるものとなるため、本キットのアクセス数を活動指標としている。なお、より効果的な把握方法は引き続き検討したい。⑦御指摘のとおり、法律上の義務対象事業者の「目標値」は100%となるものの、上記実態調査の結果等も勘案すると、段階的な目標値を設定し、体制整備を促していくことがより適当と考えられることから、100%とはしていない。なお、体制整備状況を継続的に把握する中で、必要に応じて意欲的な「目標値」を設定していく。

05

成果指標・目標値・実績値

アウトカム:事業が社会・対象者にもたらす変化アウトプット:事業活動の直接的な産出物
アウトカム

労働者・事業者の公益通報者保護制度への認知度向上

測定指標:就労者の公益通報者保護制度に対する認知度[単位: %]

年度別データを表示(20232029年度)
年度目標値実績値達成率
2023年度30.038.6128.66667
2029年度50.0--
アウトカム

民間事業者(義務対象)における体制整備状況の充実

測定指標:民間事業者(義務対象)における窓口設置等の体制整備状況[単位: %]

年度別データを表示(20232026年度)
年度目標値実績値達成率
2023年度85.091.5107.64706
2026年度95.0--
アウトカム

労働者・事業者の公益通報制度への理解度向上

測定指標:就労者の公益通報制度に対する理解度[単位: %]

年度別データを表示(20232029年度)
年度目標値実績値達成率
2023年度25.030.2120.8
2029年度40.0--
アウトカム

民間事業者(努力義務対象)における体制整備状況の充実

測定指標:民間事業者(努力義務対象)における窓口設置等の体制整備状況[単位: ]

年度別データを表示(20232026年度)
年度目標値実績値達成率
2023年度35.046.9134.0
2026年度60.0--
アウトカム

事業者においてコンプライアンス確保が図られ、社会全体の健全な発展が進み、制度が定着する。

測定指標:公益通報者保護制度の社会全体における定着状況[単位: %]

定量的な目標値・実績値は確認できません

アウトカム

民間事業者(義務対象・努力義務対象)における実効性のある内部公益通報対応体制の整備・運用が図られる。

測定指標:民間事業者(義務対象・努力義務対象)における実効性のある体制整備状況[単位: %]

定量的な目標値・実績値は確認できません

アウトプット

説明会や啓発資料の作成公表等の周知活動の実施

測定指標:説明会参加者数[単位: ]

年度別データを表示(20212025年度)
年度目標値実績値達成率
2021年度2000.06263.0313.15
2022年度2000.02078.0103.9
2023年度2000.02503.0125.15
2024年度2000.0424.021.2
2025年度2000.0--
アウトプット

内部公益通報対応制度の導入を支援するための資料作成・情報発信

測定指標:消費者庁ウェブサイト「はじめての公益通報者保護法」へのアクセス数[単位: ]

年度別データを表示(20232025年度)
年度目標値実績値達成率
2023年度20000.021458.0107.29
2024年度20000.028523.0142.615
2025年度20000.0--

※ アクティビティ(活動の記述)2件は省略しています

06

費目・使途の内訳(補足情報)

費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。

オリコムジャパン株式会社

公益通報者保護制度の広告掲載業務(新聞、雑誌、インターネット等)

4,790万円1費目 ▾
費目金額
雑役務費4,790万円

株式会社ディーワークス

「公益通報者保護制度に関する検討会(仮称)」運営支援業務

480万円1費目 ▾
費目金額
雑役務費480万円

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データ注記

本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。