2025年度当初予算
-
2024年度執行: 32.1億円
事業の目的
少子高齢化により生産年齢人口が減少し、また社会が大きく変革するなか、顕在化する様々な社会課題を解決するキーテクノロジーであるAI技術を、実世界のすみずみまで実装させていくために必要となる次世代AI基盤技術・AIリモート技術・センシング技術の開発に取り組み、AI技術を根幹としたIntelligence of Things 社会の実現を目指す。
現状・課題
我が国は、少⼦高齢化等による⽣産年齢人口の減少、これに伴う労働生産性の低下等の社会課題に直⾯していることに加え、コロナ禍を契機として様々な場⾯で顕在化したリモート化のニーズに対応することが迫られている。こうした社会情勢の変化の中で顕在化する様々な社会課題の解決や、グローバルな産業競争力の維持・向上に向けて、AIをはじめとするデジタル技術の重要性はこれまで以上に高まっており、実世界の様々な領域に速やかに実装させていくことが求められている。深層学習を中心としたAI技術の本格的な社会実装に向けては、「AIのブラックボックス性による説明性の欠如、⼈・AIの協働現場において知⾒の共有ができない(協調できない)」「AIの品質保証の基準がない(信頼できない)」「膨大な学習データの収集・モデル構築のための専門的知見が必要(容易に構築・導入できない)」といった課題が存在している。/さらに、AIの利用拡大に向けてはデータの「量」と「質」が重要であるが、諸外国がサイバー領域でのデータ収集で先⾏する中、⽇本は強みを有するフィジカル領域の実世界産業において蓄積されている⾼品位なデータを活⽤し、サイバー・フィジカルを融合したAIの適⽤領域を拡⼤していくことが必要とされている。これに加えて、コロナ禍を契機に顕在化したリモート化のニーズに対応する必要があるため、遠隔地においてもAIを活⽤することにより双方向にリアルタイムで⼤きな情報量を伝達できる革新的なリモートシステムや、従来技術では計測困難なデータの計測を可能とする⾰新的なセンシングシステムを、AIと共に実社会に広く普及させるために必要な基盤技術及び評価基盤の整備も重要となる。
事業の概要
本事業では、社会課題解決に向けた次世代AI基盤技術やリモート・センシング技術等を実世界の隅々まで速やかに実装させていくため、令和6年度は以下の事業を推進する。/(1)次世代AI基盤技術開発/「人と協調できるAI」「実世界で信頼できるAI」「容易に構築・導入できるAI」に関する次世代AI基盤技術開発を実施する。(※「実世界で信頼できるAI」は令和5年度で終了)/(2)革新的リモート技術開発/新たな行動変容を支える新しい社会・産業のインフラとしてAI技術を駆使したリモート化技術の高度化の推進を実施する。/(3)革新的センシング技術開発 /リアルデータを高精度・安定的・容易に取得可能とする超微小量センサや過酷環境用センサ等の開発の支援、信頼性評価・向上技術の確立を実施する。
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | - | - |
| 2024年度 | 31.5億円 | 32.1億円 |
| 2023年度 | 35.1億円 | 35.3億円 |
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
費目データのあるノード(●印)をクリックすると内訳を確認できます
支出先詳細
行政事業レビュー推進チームの所見
本事業を総括し、その後の事業に活用すること。
事業所管部局による点検・改善
本事業で支援する「次世代人工知能」および「センシング等中核技術」については、特許出願件数が当初目標を上回っており、国費投入が技術成果の創出に資していることが確認された。また、近年の生成AIをはじめとしたAI技術の急速な進展や、センシング技術の社会実装ニーズの高まりを踏まえると、本事業の対象とする技術分野は引き続き国際競争力確保の観点から重要であり、アクティビティの設定についても、こうした社会状況を反映したものとなっていると判断される。
改善の方向性
次世代人工知能・ロボット・リモート等中核技術の開発では、事業終了後も事業化/社会実装およびその拡大に向けた支援を引き続き行っている。専門家とのマッチングにより事業化を実現したテーマに関して、展示会への出展や関連省庁の自治体施策などの情報提供を通じて支援を継続している。また、事業化を目指しているテーマに関しても、社会実装のアイデアを出しメディアに取材を働きかけ記事化することで企業の関心を得るよう努めることに加え、企業との意見交換の場を設けた。さらに、本開発事業の成果の普及を支援することを目指して設立した「AI 品質マネジメントイニシアティブ」では講演・意見交換イベント(5回開催)、集中討議合宿(2回開催)を通じて民間企業および企業技術者への周知を進めている。革新的センシング技術の開発では、裾野を広げる取組として展示会や外部発表の場で、多種多様分野の打診を得られてきている。投資コスト回収の見極めは、研究開発項目①が助成事業でもあり、各事業者ともに、コスト意識はあり、試算を実施している。さらに試算精度を上げるべく、各センサーの具体的な仕様や、コストダウンに向けた検討にも着手している。
所見を踏まえた改善点・反映状況
本事業を総括し、その後の事業に活用していく。
次世代人工知能・ロボット・リモート等中核技術の開発に係る特許出願等の成果
測定指標:本研究開発で実施した次世代人工知能・ロボット・リモート等中核技術開発に関連した特許出願等の件数[単位: 件]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 15.0 | 15.0 |
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
プロジェクトマネジメント
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 委託費 | 30.5億円 |
| 事業費管理費 | 1.1億円 |
| 繰越金 | 5,670万円 |
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。
| 2022年度 | 54.8億円 | 62.1億円 |
| 2021年度 | 58.0億円 | 61.5億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
この事業の当初予算は一括計上親事業から配分されるため「-」と表示されています。執行額・支出先は当事業で実際に執行した分です。
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
32.1億円研究開発・調査等
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
株式会社国際電気通信基礎技術研究所ほか
9.3億円研究開発・調査等
株式会社国際電気通信基礎技術研究所
ソフトバンク株式会社
株式会社ChiCaRo
パナソニックコネクト株式会社
キユーピー株式会社
国立大学法人東京大学ほか
2.8億円研究開発・調査等
国立大学法人東京大学
国立大学法人長崎大学
学校法人千葉工業大学
国立研究開発法人産業技術総合研究所ほか
8.5億円研究開発・調査等
国立研究開発法人産業技術総合研究所
国立研究開発法人理化学研究所
国立大学法人東海国立大学機構ほか
7.1億円研究開発・調査等
国立大学法人東海国立大学機構
国立大学法人横浜国立大学
慶應義塾
| 100.0 |
| 2022年度 | 15.0 | 11.0 | 73.33333 |
| 2023年度 | 20.0 | 29.0 | 145.0 |
| 2024年度 | 20.0 | 25.0 | 125.0 |
| 2025年度 | 10.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
令和7年度までに本研究開発に関連して発表した論文や出願した特許等を活用して9件以上のAIシステム等の実用化開発を行う。
測定指標:次世代人工知能・リモート等中核技術を活用したAIシステム等の実用化開発に着手した件数[単位: 件]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | - | 5.0 | - |
| 2024年度 | - | 10.0 | - |
| 2025年度 | 9.0 | - | - |
革新的センシング等技術の開発に係る特許出願等の成果
測定指標:本研究開発で実施した革新的センシング等技術の開発に関連した特許出願等の件数[単位: 件]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 5.0 | 6.0 | 120.0 |
| 2022年度 | 20.0 | 29.0 | 145.0 |
| 2023年度 | 5.0 | 11.0 | 220.0 |
| 2024年度 | 5.0 | 6.0 | 120.0 |
| 2025年度 | 5.0 | - | - |
事業終了後5年以内に革新的センシング技術の開発テーマで3件以上の実用化を行う。
測定指標:革新的センシング技術の開発テーマの実用化件数[単位: 件]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | - | 0.0 | - |
| 2029年度 | 3.0 | - | - |
次世代人工知能・ロボット・リモート等中核技術の開発
測定指標:本研究開発で実施した次世代人工知能・ロボット・リモート等中核技術開発の件数[単位: 件]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 34.0 | 35.0 | 102.94118 |
| 2022年度 | 34.0 | 34.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 22.0 | 18.0 | 81.81818 |
| 2024年度 | 17.0 | 17.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
革新的センシング技術の開発
測定指標:本研究開発で実施した革新的センシング技術開発の件数[単位: 件]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 11.0 | 11.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 9.0 | 9.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 7.0 | 7.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 5.0 | 5.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)2件は省略しています
国立研究開発法人産業技術総合研究所
実世界に埋め込まれる人間中心の人工知能技術の研究開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費 | 3.4億円 |
| その他経費 | 1.8億円 |
| 間接経費 | 1.1億円 |
| 備品費 | 1,630万円 |
| 旅費 | 1,270万円 |
| 消耗品費 | 720万円 |
| 光熱水費 | 320万円 |
株式会社国際電気通信基礎技術研究所
サイボーグAIに関する研究開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 労務費等 | 1.3億円 |
| 機械装置費等 | 6,950万円 |
| その他経費 | 5,380万円 |
| 間接経費 | 2,550万円 |
国立大学法人東海国立大学機構
AIとオペレータの『意味』を介したコミュニケーションによる結晶成長技術開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 物品費 | 2,100万円 |
| その他経費 | 1,380万円 |
| 間接経費 | 1,310万円 |
| 人件費 | 790万円 |
| 旅費 | 90万円 |
国立大学法人東京大学
実世界に埋め込まれる人間中心の人工知能技術の研究開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費 | 1,960万円 |
| その他経費 | 710万円 |
| 間接経費 | 430万円 |
| 旅費 | 120万円 |
| 物品費 | 90万円 |
Carnegie Mellon University
実世界に埋め込まれる人間中心の人工知能技術の研究開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費 | 1,620万円 |
| 間接経費 | 710万円 |
| その他経費 | 510万円 |
| 旅費 | 240万円 |
株式会社エムティーアイ
Contact Realityの実現による遠隔触診システム開発
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| その他経費 | 1,260万円 |
| 労務費等 | 550万円 |
| 間接経費 | 180万円 |
株式会社分子ロボット総合研究所
豊田合成株式会社
沖電気工業株式会社
ヤマシンフィルタ株式会社
株式会社Adansons
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
国立大学法人京都大学
学校法人玉川学園玉川大学
国立大学筑波大学
学校法人早稲田大学
国立大学法人東北大学
国立大学法人大阪大学
国立大学法人鳥取大学
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
株式会社エムティーアイほか
1.1億円研究開発・調査等
株式会社エムティーアイ
株式会社コクリエ
イームズロボティクス株式会社
アセンブローグ株式会社
株式会社NTTドコモ
株式会社パナソニツクシステムネットワークス開発研究所
株式会社早稲田大学アカデミックソリューション
タッチエンス株式会社
アイクリスタル株式会社
株式会社エッジワークス
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
Carnegie Mellon Universityほか
9,560万円研究開発・調査等
Carnegie Mellon University
The University of Manchester
国立研究開発法人産業技術総合研究所
国立研究開発法人理化学研究所
国立大学法人大阪大学
学校法人早稲田大学
国立大学法人東京科学大学
国立大学法人東北大学
国立大学法人京都大学
学校法人中部大学
国立大学法人電気通信大学
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。