2025年度当初予算
2.3億円
2024年度執行: 1.8億円
事業の目的・概要
事業の目的
本事業は、林業者等が国産材の供給・利用量増大に寄与する施業の集約化や加工・流通体制の効率化のための機械の導入等に必要な資金を株式会社日本政策金融公庫等から借り入れる際に負担する金利に対し利子助成を行うとともに、重大な災害等に際しては実質無担保・無保証人での融資を行うものである。これにより林業者等に対する融資の円滑化を図り、他の補助事業や施策等とも相まって、国産材供給量の増加(令和12年度までに4,200万㎥(※))等を推進し、林業・木材産業の持続的かつ健全な発展に資することを目的としている。/(※森林・林業基本計画の木材供給目標)
現状・課題
国産材の供給量を増大させるには、林業者等が施業の集約化や加工・流通体制の効率化のための機械の導入等が必要となるが、林業者等は、経営規模が小規模零細で収益性が低い者が多く、金融機関からの融資を受けにくいという課題がある。そのため、本事業により、資金調達に係る負担を軽減し、林業者等に対する融資の円滑化を図る必要がある。
事業の概要
①林業施設整備等利子助成事業/ 林業経営改善計画又は合理化計画の認定を受けた林業者等が、株式会社日本政策金融公庫資金(以下「公庫資金」という)又は民間資金により森林の取得、林業機械や木材の生産・加工・流通施設の導入を行った場合、また、自然災害等の被害を受けた林業者等が公庫資金により復旧・復興を図る場合に負担する金利(最大2%まで)を助成する。(補助率:定額)/②地域材利用促進利子助成事業・林業経営基盤整備緊急利子助成事業/ 林業者等が平成23年度から平成27年度までに借り入れた公庫資金及び民間資金について、負担する金利(最大2%まで)を助成する。(補助率:定額)/③林業関係資金融資円滑化事業(令和6年度予算措置なし)/ 新型コロナウイルス感染症の影響を受けた林業者等が公庫資金を借り入れる場合、実質無担保・無保証人融資を措置する。(補助率:定額)
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 2.3億円 | - |
| 2024年度 | 2.4億円 | 1.8億円 |
| 2023年度 | 2.4億円 | 1.9億円 |
| 2022年度 | 2.9億円 | 2.2億円 |
| 2021年度 | 3.9億円 | 5.7億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック A全国木材協同組合連合会
1.8億円
補助事業実施主体
全国木材協同組合連合会
配分先ブロック B林業者Aほか
1.5億円
利子助成先
林業者A
林業者B
林業者C
林業者D
林業者E
林業者F
林業者G
林業者H
林業者I
林業者J
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)9,940万円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
・引き続き事業の効果的・効率的な実施に努めていただきたい。
事業所管部局による点検・改善
国産材の供給・利用量を引き上げるという政策目的達成のためには、林業者等が施業の集約化や加工・流通体制の効率化を促進することが重要である。本事業により林業者等の資金調達に伴う負担の軽減を図ることは上記目標の達成に必要であり、政策体系の中で優先度の高い事業である。本事業は、利子助成を実施することにより林業者等への融資の円滑化を図るものであり、他の手段、例えば補助と比較して少ない予算額で事業を実施することが可能であるとともに、事業者の育成の観点からも適切であると考える。支出先の選定については、本事業の利子助成期間は最長15年であり、案件管理の継続性や個人情報の取扱、利用者の利便性からも他の団体に委ねることは好ましくない。なお、活動実績については、令和6年度は見込み件数より多かったが、経済状況に応じて変動する林業者等の資金需要等に左右されるため、評価になじまないと考える。
改善の方向性
本事業の適切な執行のため、事業実施主体である全国木材協同組合連合会に対して適宜必要な報告を求め、適切に指導及び監督を行っている。
外部有識者による点検
アウトカムは政策ロジックに沿うが、金利負担軽減がどのように生産性向上に資するのか、因果関係が弱いのではないか。「利子助成がなければ成立しなかった投資規模・雇用増」など定量的効果を指標とすることはできないか。
所見を踏まえた改善点・反映状況
林業・木材産業者においては、小規模・零細事業者が多く、設備投資に係る負担が大きいこと、住宅着工数の動向や天候等の外的影響を受けやすく、事業や収益の見通しを立てづらい等の理由により、設備投資を行いづらいという実態がある。このため、林業者等が融資を受ける際の利子負担を軽減することで、規模拡大・生産性向上のための設備投資への意欲を高めることが可能となる。また、利子助成事業の対象者は、林業経営基盤強化法に基づく「林業経営改善計画」又は「合理化計画」の認定者、森林経営管理法に基づく「意欲と能力のある林業経営者」等となっている。都道府県知事が認定する「林業経営改善計画」及び「合理化計画」は経営規模の拡大や生産・加工・流通の合理化等の経営改善に関する目標やこれを達成するための計画であり、「意欲と能力のある林業経営者」についても、森林経営管理法により経営管理実施権を受ける意思を持ち、素材生産量及び生産性を向上させる目標を有することが要件となっている。本事業で設定する目標はこれらの計画と整合の取れたものとなっている。このように、利子助成を行い金利負担の軽減を行うこと(アウトプット)で設備投資が促進され、事業の効率化及び規模拡大(短期アウトカム)につながる。これは事業者の目標でもある生産性の向上(中期アウトカム)に資するものであり、成果目標の因果関係については問題ないと考えるため、現行の成果指標のままとしたい。
成果指標・目標値・実績値
利子助成を受けた者のうち、事業の効率化、規模拡大に係る目標を8割以上達成した者の割合を令和7年度までに80%に引き上げる
測定指標:利子助成を受けた者のうち、事業の効率化、規模拡大に係る目標を8割以上達成した者の割合 100×(目標を8割達成した者)/(利子助成を受けた者)[単位: %]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 76.0 | 73.0 | 96.05263 |
| 2022年度 | 78.0 | 72.0 | 92.30769 |
| 2023年度 | 80.0 | 68.0 | 85.0 |
| 2024年度 | 80.0 | - | - |
| 2025年度 | 80.0 | - | - |
令和12年度までに主伐の労働生産性を11㎥/人・日に向上させる
測定指標:林業経営体の労働生産性の向上[単位: ㎥]
年度別データを表示(2022〜2030年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 8.0 | 7.2 | 90.0 |
| 2023年度 | 8.0 | 6.5 | 81.25 |
| 2024年度 | 9.0 | - | - |
| 2025年度 | 9.0 | - | - |
| 2030年度 | 11.0 | - | - |
※ 2020〜2030年度のデータあり(直近5年度を表示)
国産材の供給・利用量を令和12年度までに42百万㎥にする。
測定指標:国産材の供給・利用量[単位: 百万㎥]
年度別データを表示(2022〜2030年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 34.0 | 35.0 | 102.94118 |
| 2023年度 | 36.0 | 34.0 | 94.44444 |
| 2024年度 | 38.0 | - | - |
| 2025年度 | 40.0 | - | - |
| 2030年度 | 42.0 | - | - |
※ 2021〜2030年度のデータあり(直近5年度を表示)
利子助成の実施
測定指標:利子助成件数[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 35.0 | 56.0 | 160.0 |
| 2022年度 | 35.0 | 33.0 | 94.28571 |
| 2023年度 | 35.0 | 39.0 | 111.42857 |
| 2024年度 | 35.0 | 52.0 | 148.57143 |
| 2025年度 | 35.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
※ アクティビティ(活動の記述)1件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
全国木材協同組合連合会
利子助成対象者の募集、審査、利子助成金の支払い等
1.8億円2費目 ▾
全国木材協同組合連合会
利子助成対象者の募集、審査、利子助成金の支払い等
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 利子助成費 | 1.5億円 |
| 事務費 | 2,920万円 |
林業者A
利子助成
900万円1費目 ▾
林業者A
利子助成
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 利子助成金 | 900万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。