2025年度当初予算
690万円
2024年度執行: 660万円
事業の目的・概要
事業の目的
海外で開発された未承認遺伝子組換え農作物の流入による、我が国における生物多様性や農業生産・食料安定供給への影響を防止するためには、輸入時の水際対策が重要である。本事業では、水際対策に必須の未承認遺伝子組換え農作物を検出するための検査法を整備し、未承認遺伝子組換え農作物の流入防止に寄与する。
現状・課題
海外では32か国において32品目の遺伝子組換え(GM)農作物の栽培が承認されており(国際アグリバイオ事業団(ISAAA)2024年資料」)、今までにない新たな形質が付与されたGM農作物が開発されるとともに一部では栽培も始まっており、我が国で栽培が承認されていないGM農作物が輸入されるおそれがある。実際に、2011年には我が国で未承認のGMパパイヤの種子が国内で流通・栽培、2017年には未承認のGMペチュニア苗及び種子が国内で流通していたことが判明した。/このような未承認GM農作物の流入を未然に防止するため、海外における開発や承認の状況等に応じて水際検査により検知できる検査法が必要である。/また、多数の系統が開発されているダイズ等の作物種では、検査を繰り返さないと承認済みの系統か未承認の系統かの確定は困難で、未承認の系統の検査すり抜けや検査時間の増加やコンタミネーションのリスクも顕在化のおそれがある。
事業の概要
海外で遺伝子組換え体が開発中の作物や栽培が許可されている作物等を対象に、検査法の開発のための試料の粉砕及びDNA抽出方法等を検討するとともに、抽出したDNAから遺伝子組換え体を検知可能な検査試薬を作成することで、当該作物の検査に最適な一連の手順の構築及び、構築した検査法の科学的信頼性(妥当性)を、国際的なガイドラインに則った共同試験により確認し、公定法として確立する。さらに、ダイズ等の作物種を対象に、承認済み系統や新規開発されたGM系統を網羅的に一斉検知し、未承認GMを確定できるリアルタイムPCRアレイ法の性能検証を実施する。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 690万円 | - |
| 2024年度 | 690万円 | 660万円 |
| 2023年度 | 690万円 | 630万円 |
| 2022年度 | 1,000万円 | 980万円 |
| 2021年度 | 1,000万円 | 930万円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック A株式会社ファスマック
660万円
輸入時の水際検査で使用する検査法について、/・海外の論文やデータベース等から、検査法開発に必要な内在性遺伝子の情報等を収集・整理し、検査手順を構築。 /・検査手順の科学的信頼性の確保に向けた共同試験(妥当性確認試験)に用いる試料の調製及び共同機関への配布、各機関からのデータ集積及びとりまとめを実施。
株式会社ファスマック
配分先ブロック Bビジョンバイオ株式会社等
190万円
国際的なガイドラインに則った検査法を確立するため、構築した検査手順の妥当性を確認する共同研究を実施。
ビジョンバイオ株式会社
一般財団法人新潟県環境衛生研究所
一般財団法人食品環境検査協会
一般財団法人日本食品分析センター
一般社団法人日本海事検定協会
一般財団法人日本食品検査
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
・短期アウトカムの達成状況が継続して良好であり、引き続き事業を推進していただきたい。
事業所管部局による点検・改善
点検結果・アクティビティについての点検結果は以下のとおり。・我が国で農産物生産のため利用される栽培用種子等について、野菜類では約9割が輸入されている。遺伝子組換え農作物の開発・栽培国から種子を輸入する際、我が国で未承認の遺伝子組換え農作物の種子が混入する可能性がある。本事業の成果目標は、2028年度までに栽培用種子を対象とした検査法を開発し、必要時に輸入時の検査を実施できるようにしておくことであり、実態を踏まえたものである。・さらに近年、我が国の栽培用種子の主要な輸入元国において、新たな作物種の遺伝子組換え農作物の開発・栽培の拡大に加え、同一の農作物について複数の遺伝子組換え系統の開発が進捗している。・カルタヘナ法に基づく輸入時の検査は、国が実施する責任を有しており、これに使用する検査法も国が開発する必要があるため、本事業を実施している。事業を開始した2012年度から2024年度までに31件の検査法を開発した。・一者応札等:有/入札・契約手続審査委員会の設置及び運営について(平成21年3月18日20経第2073号)第5の2に該当
改善の方向性
・アクティビティについて、海外における遺伝子組換え農作物の開発の進展に関する動向を考慮して、その都度検査法の開発を行う農作物の優先順位を見直し、適時適確な事業の実施に努める。
成果指標・目標値・実績値
植物防疫所の検査に利用できる検査法を整備する。
測定指標:植物防疫所において、未承認GMの検査が実施可能な検査法ののべ数[単位: 件]
年度別データを表示(2024〜2028年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 28.0 | 28.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 30.0 | - | - |
| 2026年度 | 33.0 | - | - |
| 2027年度 | 36.0 | - | - |
| 2028年度 | 39.0 | - | - |
我が国で未承認の遺伝子組換え農作物の流入を防止することによる、生物多様性の保護。
測定指標:流入リスクが高いと判断し、検査を開始・強化した件数とリスクが低いと判断し、検査を廃止した件数の合計(最終年度の成果目標値は2023年度からの累積件数)[単位: 件]
年度別データを表示(2022〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 7.0 | 7.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 2.0 | 2.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 5.0 | 6.0 | 120.0 |
| 2025年度 | 7.0 | - | - |
我が国で未承認の遺伝子組換え農作物の流入を防止することによる、生物多様性の保護。
測定指標:国内における未承認GM種苗の流通事例の件数[単位: 件]
年度別データを表示(2024〜2028年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 0.0 | 0.0 | - |
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
| 2026年度 | 0.0 | - | - |
| 2027年度 | 0.0 | - | - |
| 2028年度 | 0.0 | - | - |
操作手順を構築し、それらを公定法として確立する。
測定指標:操作手順を構築し、公定法として確立した検査法の数[単位: 件]
年度別データを表示(2024〜2028年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 2.0 | 1.0 | 50.0 |
| 2025年度 | 2.0 | - | - |
| 2026年度 | 3.0 | - | - |
| 2027年度 | 3.0 | - | - |
| 2028年度 | 3.0 | - | - |
※ 2020〜2028年度のデータあり(直近5年度を表示)
※ アクティビティ(活動の記述)1件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
株式会社ファスマック
・カメリナの検査法について、海外の論文やデータベース等から、検査法開発に必要な内在性遺伝子の情報等を収集・整理し、検査手順を構築。 /・パパイヤ(LAMP法)の検査法について、検査手順の科学的信頼性の確保に向けた共同試験(妥当性確認試験)に用いる試料調製や配布、データ集積を実施。
670万円3費目 ▾
株式会社ファスマック
・カメリナの検査法について、海外の論文やデータベース等から、検査法開発に必要な内在性遺伝子の情報等を収集・整理し、検査手順を構築。 /・パパイヤ(LAMP法)の検査法について、検査手順の科学的信頼性の確保に向けた共同試験(妥当性確認試験)に用いる試料調製や配布、データ集積を実施。
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 業務経費 | 260万円 |
| 人件費 | 220万円 |
| 再委託費 | 190万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。