2025年度当初予算
-
2024年度執行: 3.0億円
事業の目的
国内外で薬剤耐性菌問題が深刻化していることを受け、2016年4月に国際的に脅威となる感染症対策関係閣僚会議が「薬剤耐性(AMR)対策アクションプラン」を策定した。このアクションプランに沿って、国立感染症研究所に薬剤耐性制御研究センターを設置して、薬剤耐性に関する基礎的な調査研究、医療現場や自治体が実施する臨床的な薬剤耐性菌感染対策支援、さらに国際協力などの活動を包括的に行う。そして薬剤耐性に関するシンクタンクとして情報集約、分析、発信、政策提言を行う。
現状・課題
国内外で公衆衛生上問題が大きい腸内細菌科細菌等の細菌、マラリア、赤痢アメーバ等原虫、カンジダ等真菌、ウイルス媒介する蚊の収集を進めた。腸内細菌科細菌等の細菌では引き続きカルバペネマーゼ産生大腸菌、肺炎桿菌、エンテロバクター属菌が分離された。一方、国内のいくつかの地域でバンコマイシン耐性腸球菌(VRE)感染症が広がりを見せ、主要な収集株としてはVRE が占めた。また引き続き、赤痢菌、淋菌、チフス菌、肺炎球菌、髄膜炎菌、肺炎マイコプラズマ、百日咳菌、H. suisの収集を進めた。さらに食品由来薬剤耐性菌としてサルモネラ菌、キャンピロバクター、家畜由来大腸菌、黄色ブドウ球菌の収集も進めた。WHOのプロトコールに基づくワンヘルスサーベイランスとして三輪車サーベイランスを実施し、ヒト(健常人検便検体、血液培養由来検体)、食品(食鳥盲腸)、環境(河川、下水)由来のESBL産生大腸菌も収集した。また真菌についてはJANISに参加する医療施設に声をかけ、Candida属の収集を開始した。ウイルス媒介する蚊については殺虫剤抵抗性ヒトスジシマカの採取を進めた。2016-2020年の5カ年で計画された薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが新型コロナ感染症のパンデミックのために、2022年度末まで延長され、2023年度新たな薬剤耐性(AMR)対策アクションプランが発出した。これに伴い薬剤耐性に関する動向調査の強化、医療現場や自治体が実施する薬剤耐性菌感染症対策支援の強化を進める必要がある。国際的にはWHOが実施するGlobal Antimicrobial Resistance and Use Surveillance (GLASS) Reportがバージョンアップし、GLASS2.0になることにより、今後、報告すべき検体サンプルが増えるため、その対応を急ぐ必要がある。また厚労省が推し進めるASPIREプログラムに従い、アジアー西太平洋地域におけるサーベイランス支援、薬剤耐性菌感染症対策支援、研究開発支援をさらに進める必要がある。
事業の概要
病原体収集体制を構築して耐性菌株の収集を進める。対象とする病原体は公衆衛生上問題が大きい腸内細菌科細菌等の細菌、マラリア、赤痢アメーバ等原虫、カンジダ等真菌、ウイルスを媒介する蚊などとする。収集される菌株の薬剤耐性遺伝子を調べ、国内での薬剤耐性の流行状況を分子疫学的に把握する。院内感染発生時には自治体と連携して病原体解析、疫学解析を行い、感染対策支援を行う。さらに家畜、食品由来の薬剤耐性菌の情報も収集し、ワンヘルスの考え方から社会における薬剤耐性の動向を俯瞰的に把握する。国際協力については、日本の薬剤耐性サーベイランスの集計プログラムをアジア途上国に提供し、各国での薬剤耐性サーベイランスシステムの構築を支援する。これらの活動を通じて、薬剤耐性に関する各分野の様々な情報を収集、集約、分析し、社会に情報発信するとともに政策提言を行う。
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | - | - |
| 2024年度 | 3.0億円 | 3.0億円 |
| 2023年度 | 2.8億円 | 2.8億円 |
お金の流れ(ノード図)
費目データのあるノード(●印)をクリックすると内訳を確認できます
支出先詳細
この事業の当初予算は一括計上親事業から配分されるため「-」と表示されています。執行額・支出先は当事業で実際に執行した分です。
尾崎理化株式会社ほか
8,070万円行政事業レビュー推進チームの所見
本事業は国立健康危機管理研究機構へ事業移管したため、令和6年度をもって終了すること。
事業所管部局による点検・改善
薬剤耐性の細菌、真菌、寄生虫、衛生昆虫を全国から収集し、遺伝子の解析を行って、国内にどのような薬剤耐性微生物がどれくらい存在するか、またアジア途上国など外国との状況の違いや外国からの流入状況などを把握できた。
改善の方向性
本事業を通じて得られた知見を、国立健康危機管理研究機構国立感染症研究所の事業に生かしていく。
所見を踏まえた改善点・反映状況
当該事業は終了するが、得られた知見は他の事業にも活用する。
公衆衛生学的に重要な病原体の薬剤耐性の実態を分子疫学的に把握する
測定指標:収集した病原体を解析した数[単位: 件]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 1000.0 | 1000.0 |
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
東京電力エナジーパートナー株式会社
電気使用料
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 光熱水料 | 2,620万円 |
尾崎理化株式会社
備品購入
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。
| 2022年度 | 4.8億円 | 4.8億円 |
| 2021年度 | 4.8億円 | 4.7億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
備品消耗品購入
尾崎理化株式会社
アズサイエンス株式会社
株式会社池田理化
岩井化学薬品株式会社
株式会社チヨダサイエンス
理科研株式会社
株式会社薬研社
株式会社竹宝商会
ナカライテスク株式会社
一般社団法人すまいる・さぽーと品川
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
東京電力エナジーパートナー株式会社ほか
5,230万円光熱水料
東京電力エナジーパートナー株式会社
ゼロワットパワー株式会社
東京都
東京瓦斯株式会社
二引株式会社
東上ガス株式会社
尾崎理化株式会社ほか
4,830万円雑役務
尾崎理化株式会社
株式会社アール・イー
キーウェアソリューションズ株式会社
衆浩建設株式会社
株式会社池田理化
株式会社リバース
コイケ酸商株式会社
日本郵便株式会社
千葉企業株式会社
株式会社kachidoki
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
| 2022年度 | 1000.0 | 1000.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 1000.0 | 1000.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 1000.0 | 1000.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
目標値として3.5点以上の獲得を目指す。
測定指標:-[単位: 点]
定量的な目標値・実績値は確認できません
腸内細菌科細菌等の細菌、マラリア、赤痢アメーバ等原虫、カンジダ等真菌、ウイルスを媒介する蚊などの病原体の収集
測定指標:病原体の収集実績[単位: 件]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 1000.0 | 1000.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 1000.0 | 1000.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 1000.0 | 1000.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 1000.0 | 1000.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 0.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
※ アクティビティ(活動の記述)1件は省略しています
| 費目 | 金額 |
|---|
| 備品費 | 490万円 |
尾崎理化株式会社
雑役務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 役務費 | 260万円 |