2025年度当初予算
150.0億円
2024年度執行: 17.8億円
事業の目的
2050年のカーボンニュートラル達成のためには、再生可能エネルギー(以下再エネ)の導入を加速化させる必要がある。/一方、太陽光・風力等の再エネは、天候や時間帯等の影響で発電量が大きく変動するため、時間帯によって電力余剰が発生し出力制御が発生するほか、導入が拡大すると電力系統の安定性に影響を及ぼす可能性がある。/そのため、これらの変動に対応可能な脱炭素型の調整力の確保が必要であり、系統用蓄電池等の大規模電力貯蔵システムの更なる導入・活用が期待されている。/本事業では、電力系統に直接接続する系統用蓄電池等の大規模電力貯蔵システムを導入する事業者等へ、その導入費用の一部を補助することで、再エネの大量導入に向けて必要な調整力等の確保を図ることを目的とする。/【EBPMアクションプランの政策目標】/○2050年カーボンニュートラルに向けたGXへの投資(GX実現に向けた基本方針、GX推進戦略):2030年度の温室効果ガス46%削減及び2050年カーボンニュートラルの国際公約の達成/我が国のエネルギー需給構造の転換、さらには産業構造・社会構造の変革を通じ、日本経済の産業競争力強化・経済成長につなげていく
現状・課題
全国大で再エネ導入が促進される中、上述した調整力や系統容量の不足等を原因に、特定地域だけではなく、エリア全体に調整力等が不足する可能性が示唆されている。既に、再エネ導入が進んでいる北海道では、調整力不足等により再エネの接続ができないなどの問題が発生している他、九州やその他エリアにおいても再エネの出力抑制が頻発している状況。 /このような中、系統用蓄電池等の大型蓄電池の活用や水電解装置を利用して余剰再エネから水素を製造することは調整力を供出することに繋がり、再エネ導入拡大に向けエリア全体での調整力等の確保の面においてこれら設備の導入促進が期待されている。 一方で、収益が期待される容量市場や需給調整市場等の電力市場は2024年度から本格的に開始予定であるため、現時点においては市場価格が見通せず事業採算性が不明確である。加えて、事業者は投資回収予見性が立ちにくく、再エネ導入に必要な調整力等の供出が可能な系統用蓄電池等の導入が、自立的に進んでいない状況。
事業の概要
再生可能エネルギー導入の加速化に向け、調整力等として活用可能な系統用蓄電池や水電解装置等の電力貯蔵システムの導入に係る費用を補助する。/【EBPMアクションプラン関連事業】:2050年カーボンニュートラルに向けたGXへの投資(GX実現に向けた基本方針、GX推進戦略)
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 150.0億円 | - |
| 2024年度 | 85.0億円 | 17.8億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
費目データのあるノード(●印)をクリックすると内訳を確認できます
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
行政事業レビュー推進チームの所見
有識者点検も踏まえ、所要の対応を行うこと。
事業所管部局による点検・改善
本事業は、GX実行会議における方針に基づき、産業競争力強化・経済成長と排出削減の両立を目的として、定置用蓄電池産業の振興と脱炭素型調整力の導入を支援するものである。2050年のカーボンニュートラル達成に向けて再生可能エネルギーの導入加速が求められる中、電力系統の安定化に資する調整力の確保は喫緊の課題であり、国費投入の必要性は高い。令和5年度は3事業を採択したが、事業者へのヒアリング等を通じて、工期の長期化により年度内の導入が困難という意見が大宗を占めていたことから、GX経済移行債を活用すると共に、複数年事業として対応。令和6年度は「一般社団法人 環境共創イニシアチブ(SII)」を執行団体として、公募を通じて27事業の交付決定を行った。これは前年度比で採択件数が大幅に増加しており、制度の認知度向上やニーズの拡大を反映したものである。また、事業の効率性について、SIIとの連携強化により申請から交付までのプロセスが改善されており、事業運営の効率化が進んでいる。以上の点を考慮すると、事業の目的とアクティビティは引き続き妥当であると判断される。
改善の方向性
今後事業の進捗を踏まえて成果を検証し、必要な施策を検討していく。
外部有識者による点検
2024年から開始された本事業は、国益を考えるとマストの事業である。アウトカムとして、本事業で導入した設備の出力規模を短期は300MW、長期600MWとしているが、短期は2026年度、長期は2027年度と少し先の未来であるから、今年度からでも当該実績数値を早期に把握して、達成率を明示すべきものと思料する。
所見を踏まえた改善点・反映状況
早期に実績数値を把握することは重要であり、ご意見踏まえて対応できるところは対応させていただきたいが、系統用蓄電池等の工事・設置完了までは通常2~3年程度かかると言われているところ、2026年度に短期アウトカムを置いているのは妥当。
2030年までの再生可能エネルギー電源構成比率36~38%の達成に向け、本事業を通じ、「GX実現に向けた基本方針」を踏まえたアクションプランで示された需給ひっ迫や再エネの有効活用に資する調整力等を供出する。
測定指標:本事業で導入した設備の出力規模[単位: MW]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2026年度 | 300.0 |
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
一般社団法人環境共創イニシアチブ
令和6年度再生可能エネルギー導入拡大・系統用蓄電池等電力貯蔵システム導入支援事業費補助金
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 補助金 | 15.4億円 |
| 労務費 | 1.9億円 |
| 事務所維持費 | 1,310万円 |
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。
| 会計区分 | 当初予算 |
|---|
| 特別会計 | - |
| 特別会計 | 150.0億円 |
一般社団法人環境共創イニシアチブ
17.8億円補助金の執行
一般社団法人環境共創イニシアチブ
苫小牧パワーストレージ合同会社ほか
15.4億円間接補助事業者
苫小牧パワーストレージ合同会社
東京センチュリー株式会社
伊丹産業株式会社
株式会社クリハラント
Q.ENESTホールディングス株式会社
北海道札幌蓄電合同会社
会津若松バッテリー事業合同会社
宮崎県都農バッテリー合同会社
リニューアブルエナジーデベロップメント合同会社
一般社団法人ビジネス・エンジニアリング・センターほか
2,020万円補助金の執行に必要な業務委託
一般社団法人ビジネス・エンジニアリング・センター
株式会社ユー・シー・エル
株式会社電通総研セキュアソリューション
| - |
| - |
各電力市場を通じ、本事業で導入した設備を活用し調整力等の供出を目指す。
測定指標:市場における本事業で導入した設備の出力規模[単位: MW]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2027年度 | 600.0 | - | - |
2030年までの再生可能エネルギー電源構成比率36~38%の達成に向け、調整力等の供出が可能なリソースの導入を支援する。
測定指標:本事業において採択をした系統用蓄電池及び水電解装置等の件数[単位: 件]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 15.0 | 27.0 | 180.0 |
| 2025年度 | 30.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)1件は省略しています
| 一般管理費 | 1,090万円 |
| 委託・外注費 | 1,050万円 |
| 賃借料 | 1,030万円 |
| 委託・外注費 | 720万円 |
| 通信費 | 240万円 |
| 委託・外注費 | 130万円 |
| 委託・外注費 | 100万円 |
| 印刷費 | 40万円 |
| その他 | 20万円 |
| 委託・外注費 | 20万円 |
| 物品・図書・消耗品費 | 10万円 |
| 謝金 | 10万円 |
| 旅費 | - |
苫小牧パワーストレージ合同会社
系統用蓄電池等導入
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 設備費 | 5.9億円 |
| 設計費 | 480万円 |
一般社団法人ビジネス・エンジニアリング・センター
設計サポート業務に関する契約
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 設計サポート費 | 1,050万円 |
株式会社フォーク
株式会社電通総研