2025年度当初予算
2.2億円
2024年度執行: 1.8億円
事業の目的
日本人の国語に関する意識や理解の現状を調査し、その結果についての広報と報道機関等の報道を通じて、より多くの国民の国語に関する興味・関心を喚起する。また、学校教育に携わる国語教育関係者等に対して、国語施策に関する理解を促す協議会を開催することにより、効果的な国語施策の普及を図る。ユネスコの報告、国連諸委員会からの勧告等を踏まえた消滅の危機にある言語・方言の状況改善、DX社会における保存と活用を意図した、信頼できる国語の基盤強化を図るため、言語・教育等の研究、辞書編纂、自然言語処理に活用できる日本語の大規模データベース(コーパス)の構築、さらには、円滑なコミュニケーションの実現に資する環境整備に向け、敬語の使用や公用文の作成等に関して分かりやすく適切かつ具体的な情報を参照できるウェブサイト整備。地域における文字・活字文化の振興モデルを構築する。
現状・課題
1:「国語に関する世論調査」…毎年度実施し、その結果については全国紙5紙に掲載されている(全国紙5紙における掲載数の実績)。こうした報道を通じて、これまでも比較的高い水準にある国民の国語に対する関心の高さ(80.9%)を維持し、更に高めることで、国語に関する意識の向上を図ることが課題である。(令和5年度「国語に関する世論調査」)/2:「国語問題研究協議会」…学校教育に携わる国語教育関係者等に対して毎年度、国語問題研究協議会を開催している。参加者が「参加して知ったこと・気付いたことを自分の生活や仕事に生かしたいと思う」割合は80%と高い(令和6年度「国語問題研究協議会」参加者アンケート)。その水準を維持しつつ開催を重ねることで、参加者がその教育等を通じて国語施策の普及に寄与することにつなげていくことが課題である。/3:「消滅危機言語(方言)の対策」…ユネスコによる「世界消滅危機言語地図」の発表や東日本大震災の影響で、国内の方言やアイヌ語が消滅の危機に瀕していることが知られるようになった。保存・継承の取組も行われるようになっており、成果も認められ始めている。しかし、アイヌ語は日常生活で使われる場面はなく、方言も限られた年代での使用が中心で、ともに継承が滞っており、アイヌ語使用の日常場面や方言に触れられる環境の整備が必要であり、Corpus分野(記録・保存)、Prestige分野(普及・啓発)での取組の継続が課題である。/4:「国語に関するウェブサイトの充実」…敬語、公用文、言葉の使い方など、国民の円滑なコミュニケーションが図られる社会の実現に資するため、信頼できる国語の普及を目的とした国語に関するウェブサイトを整備する。/5:「信頼できる言語資源としての現代日本語の保存・活用のためのデジタル基盤整備事業」…言葉や言葉の使い方について社会全般で課題と思う者が約8割(令和3年度「国語に関する世論調査」)と、これまで国が示してきた目安・よりどころ等が国民に十分浸透していない面がある。また、生成AIをはじめDX社会における言語資源としての日本語の基盤強化を図ることが必要とされている。/6:「文字・活字文化資源活用推進事業」…近年、文字・活字文化の発信拠点・担い手である地域の書店等は急減し、人々の読書機会も減少傾向にあり衰退の危機に瀕している。
事業の概要
1:「国語に関する世論調査」…全国16歳以上の男女個人6,000(令和元年度までは3,000人)に対し、郵送調査法(令和元年度までは調査員による面接聴取法)により、現代の社会状況の変化に伴う日本人の国語に関する意識や具体的な言葉の理解の状況について調査する。/2:「国語問題研究協議会」…指導主事及び初等中等教育諸学校の教職員並びに大学等の教職員をはじめ国語に関心のある者の参加を広くに募り、我が国の国語施策について周知する。/3:「消滅危機言語(方言)の対策」…ユネスコから消滅の危機にあるものとして挙げられた8言語・方言等の現況について周知するとともに、保存・継承に資する調査研究、アーカイブ作成支援等を実施する。/4:「国語に関するウェブサイトの充実」…敬語、公用文、言葉の使い方など、国民の円滑なコミュニケーションが図られる社会の実現に資するため、信頼できる国語の普及を図る国語に関するウェブサイトを整備する。/5:「信頼できる言語資源としての現代日本語の保存・活用のためのデジタル基盤整備事業」…信頼できる言語基盤の保存・活用を進めるため、2005年に国(独立行政法人国立国語研究所)が整備した「現代日本語書き言葉均衡コーパス」を国立国語研究所と連携を図り、必要とする規模に拡充を図る。/6:「文字・活字文化資源活用推進事業」…地域における文字・活字文化の発信拠点・担い手である書店、出版社、文学館、図書館、大学等関係機関が連携し、協働するなどして実施する取り組みを支援し、文字・活字文化の振興モデル構築に向けた調査研究を実施する。あわせて、今後の横展開に資するよう、好事例の提供など事業成果を広く全国に発信・普及する。
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 2.2億円 | - |
| 2024年度 | 1.9億円 | 1.8億円 |
| 2023年度 | 7,150万円 | 5,800万円 |
お金の流れ(ノード図)
費目データのあるノード(●印)をクリックすると内訳を確認できます
支出先詳細
行政事業レビュー推進チームの所見
引き続き、事業内容を精査の上、事業の実施方法について検討を重ねつつ、効果的な事業実施に努めること。
事業所管部局による点検・改善
・委託先選定において競争性の確保、清算時は経費の妥当性等を確認し適正な執行に努めた。・各事業の成果物(調査結果等)については、報道機関への情報提供や文化庁Webサイトに掲載するなど、国民に対する情報公開の責務を適切に果たした。(補足)6:文字・活字文化資源活用推進事業においては、令和7年度新規事業につき今後点検を実施することとする。
改善の方向性
委託先選定において、一者応札にならないよう公募開始時の広報等に努める。
所見を踏まえた改善点・反映状況
今後も、事業内容や実施方法について精査の上、事業の効率的かつ効果的な実施に努める。
「国語に関する世論調査」の認知度を上げ、国民への周知を図るため、全国紙5紙に掲載、記事配信社2社に取り上げられるようにする。
測定指標:全国紙5紙、記事配信社2社における掲載紙数・記事配信の合計[単位: 本]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 7.0 |
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
大学共同利用機関法人人間文化研究機構
信頼できる言語資源としての現代日本語の保存・活用のためのデジタル基盤整備事業
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 雑役務費 | 1.0億円 |
| 人件費 | 830万円 |
| 一般管理費 | 590万円 |
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。
| 2022年度 | 5,830万円 | 5,000万円 |
| 2021年度 | 4,840万円 | 4,330万円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立国語研究所
委託事業相手方
大学共同利用機関法人人間文化研究機構
一般社団法人中央調査社 ほか
2,950万円委託事業相手方
株式会社サーベイリサーチセンター
一般社団法人中央調査社
株式会社東京光音ほか
1,580万円委託事業相手方
株式会社one
株式会社東京光音
株式会社富士フイルムメディアクレスト
株式会社IMAGICAエンタテインメントメディアサービス
国立大学法人東北大学ほか
720万円委託事業相手方
国立大学法人琉球大学
国立大学法人東北大学
| 157.14286 |
| 2025年度 | 7.0 | - | - |
国民の国語に関する関心が高まる。
測定指標:「あなたは、日常の言葉遣いや話し方、あるいは文章の書き方など、国語についてどの程度関心がありますか。」という質問に対し、「関心がある」と回答した者の割合[単位: %]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 80.9 | - | - |
| 2029年度 | 85.0 | - | - |
国民の国語に対する能動的な意識が向上する。
測定指標:「あなたは、ふだん、あなた自身の言葉の使い方について、どの程度気を使っていますか。」という質問に対し、「気を使っている」と回答した者の割合
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2034年度 | 80.0 | - | - |
「国語問題研究協議会」の参加者である学校教育に携わる国語教育関係者等に対して、満足度95%以上を目指す。
測定指標:「国語問題研究協議会」の参加者アンケートにおいて、受講して「大変良かった」「まあ良かった」「余り良くなかった」「全く良くなかった」のうち、「大変良かった」「まあ良かった」と回答する人の割合。「大変良かった」「まあ良かった」と回答した数÷参加者アンケート回答数[単位: %]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 95.0 | 92.0 | 96.84211 |
| 2025年度 | 95.0 | - | - |
「国語問題研究協議会」の参加者である学校教育に携わる国語教育関係者等の国語施策に対する関心が高まる。
測定指標:「参加して、国語問題について関心が高まりましたか。」という質問に対して、「とても高まった」「ある程度高まった」と回答する人の割合。[単位: %]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2029年度 | 95.0 | - | - |
「国語問題研究協議会」の参加者である学校教育に携わる国語教育関係者等が、その教育等を通して国語施策の普及に貢献するようになる。
測定指標:「参加して知ったこと・気付いたことを自分の生活や仕事に生かしたいと思いますか。」という質問に対して、「とてもそう思う」「ある程度そう思う」と回答した者の割合[単位: %]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2034年度 | 95.0 | - | - |
毎年度、デジタル化したアナログ資料内容と価値を全て把握することを目指す。
測定指標:当該年度にデジタル化が完了した、アイヌ語のアナログ資料のうち、資料の内容と価値を把握できた割合。成果物で内容の確認が取れた媒体数÷当該年度でデジタル化を行った媒体数[単位: %]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 100.0 | 100.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 100.0 | - | - |
資料のデジタル化を受け、公開可能な資料を持つ資料管理者によって、アイヌ語のアーカイブ作成、公開数が増加していく。
測定指標:新たに公開されたアイヌ語のアーカイブの成果実績量[単位: 時間増]
定量的な目標値・実績値は確認できません
日本語の大規模データベース(コーパス)の利用者数の増加
測定指標:国が整備し、拡充した言語データベースのサイトのアクセス数[単位: 万回]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 100.0 | - | - |
言語データベース(コーパス)の学術、民間等の商業利用の活性化
測定指標:言語データベース(コーパス)の利用契約数[単位: 件]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2029年度 | 80.0 | - | - |
ウェブサイトの利用者数の増加
測定指標:ウェブサイトのアクセス数[単位: 万回]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 60.0 | - | - |
言葉や言葉の使い方について課題があると感じている人たちにとって、このウェブサイトの情報が助けになるとする割合の増加
測定指標:ウェブサイトで実施するアンケートにおけるの割合(「そう思う」との回答)[単位: %]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2028年度 | 70.0 | - | - |
文字・活字文化の振興モデル事例が創出される
測定指標:文字・活字文化の振興モデル事例数[単位: 事業]
定量的な目標値・実績値は確認できません
国民の文字・活字に触れる時間が増えること。
測定指標:国語に関する世論調査において、「文字・活字による情報に触れる時間が増えた」と答える者の割合が増加すること。[単位: %]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 35.3 | - | - |
| 2034年度 | 40.0 | - | - |
「国語に関する世論調査」の結果についての広報と報道機関等の報道を通じて、より多くの国民の国語に関する興味・関心を喚起する。
測定指標:雑誌等に対する「国語に関する世論調査」の解説・広報記事の寄稿記事数(メールマガジン、文化庁のSNSを含む。)[単位: 本]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 5.0 | 8.0 | 160.0 |
| 2022年度 | 5.0 | 10.0 | 200.0 |
| 2023年度 | 5.0 | 9.0 | 180.0 |
| 2024年度 | 7.0 | 9.0 | 128.57143 |
| 2025年度 | 7.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
学校教育に携わる国語教育関係者等に対して、国語施策に関する理解を促す協議会を開催する。
測定指標:「国語問題研究協議会」の参加者数[単位: 人]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 400.0 | 414.0 | 103.5 |
| 2022年度 | 400.0 | 823.0 | 205.75 |
| 2023年度 | 400.0 | 900.0 | 225.0 |
| 2024年度 | 400.0 | 358.0 | 89.5 |
| 2025年度 | 400.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
権利者や管理者からデジタル化の希望のある、伝統的なアイヌ語のアナログ資料を全てデジタル化し、アイヌ語アーカイブ作成のための基盤を整備する。
測定指標:消滅の危機度の高いアイヌ語のアナログ資料(推計5,608時間、権利者にデジタル化の同意が得られないものや再生不能のものも存在)のうち当該年度にデジタル化を完了した時間数(※なお、デジタル変換によってアナログ資料時の時間数に影響は生じない。)[単位: 時間]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 450.0 | 994.0 | 220.9 |
| 2022年度 | 450.0 | 727.0 | 161.6 |
| 2023年度 | 450.0 | 855.0 | 190.0 |
| 2024年度 | 450.0 | 1240.0 | 275.6 |
| 2025年度 | 450.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
国が整備した日本語の大規模データベース(コーパス)を現在の日本語の情報に更新拡充するための体制を構築する。
測定指標:2005年に整備した1億語の言語データベースを2億語とすること。[単位: 万語]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 2000.0 | 2000.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 2000.0 | - | - |
国が整備した言語データベースを現在の日本語の情報に更新するための体制を構築する。
測定指標:2005年に整備した1億語の言語データベースを2億語とすること。[単位: 万語]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 2000.0 | 2000.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 2000.0 | - | - |
国語に関する疑問を解決できるために必要なウェブコンテンツの充実
測定指標:ウェブコンテンツの作成数[単位: 件]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 40.0 | 5.0 | 12.5 |
| 2025年度 | 20.0 | - | - |
文字・活字文化資源を活用した特色ある取組の実施
測定指標:委託事業の採択数[単位: 事業]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 4.0 | 6.0 | 150.0 |
※ アクティビティ(活動の記述)6件は省略しています
| 諸謝金、消耗品費、通信運搬費 | 230万円 |
| 借損費 | 180万円 |
| 消費税相当額 | 170万円 |
| 旅費 | 160万円 |
| 再委託費 | 150万円 |
株式会社サーベイリサーチセンター
令和6年度ローマ字のつづり方及び外来語の表記に関する意識調査業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 雑役務費 | 920万円 |
| 人件費 | 480万円 |
| 一般管理費 | 150万円 |
株式会社one
令和6年度国語に関するウェブサイトの充実事業
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費 | 670万円 |
| 消費税相当額 | 80万円 |
| 一般管理費 | 70万円 |
| 諸謝金 | 40万円 |
| 借損費 | 20万円 |
国立大学法人琉球大学
令和6年度消滅の危機にある方言の記録作成及び啓発事業
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 旅費 | 150万円 |
| 雑役務費 | 80万円 |
| 印刷製本費 | 60万円 |
| その他(諸謝金、通信運搬費等) | 30万円 |
| 一般管理費 | 30万円 |
| 人件費 | 10万円 |