2025年度当初予算
51.7億円
2024年度執行: 44.3億円
事業の目的・概要
事業の目的
エネルギー問題と環境問題を根本的に解決するものと期待されるフュージョンエネルギーについて、発電実証に必要な技術基盤の構築等を図るため、日欧の協力により幅広いアプローチ(Broader Approach : BA)活動を推進する。
現状・課題
ITER 計画を補完・支援するとともに、核融合原型炉に必要な技術基盤を確立することを目的とした先進的研究開発プロジェクトであり、日欧協力により我が国で実施している。我が国では量子科学技術研究開発機構が実施機関となっており、青森県六ヶ所村にある六ヶ所フュージョンエネルギー研究所では、核融合原型炉に必要な高強度材料の開発を行う施設の設計・要素技術開発のほか、核融合原型炉の概念設計及び研究開発並びに ITER での実験を遠隔で行うための施設の整備を進めている。さらに、茨城県那珂市にある那珂フュージョン科学技術研究所では、超伝導トカマク装置 JT-60SA を用いて、核融合原型炉建設に求められる安全性・経済性等のデータの取得や、ITER の運転や技術目標達成を支援・補完するための取組等を進めており、2024年9月に世界で「最大のトカマク型装置」としてギネス世界記録に認定された。
事業の概要
日欧が協力して青森県及び茨城県に世界最先端の核融合研究開発拠点を形成し、ITER計画を補完・支援するとともに、先進的な材料研究、プラズマ物理実験、計算科学研究など、原型炉での発電実証に必要な先進的核融合研究開発を実施し、原型炉の実現に向けて世界をリードする。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 51.7億円 | - |
| 2024年度 | 43.2億円 | 44.3億円 |
| 2023年度 | 36.5億円 | 36.1億円 |
| 2022年度 | 37.3億円 | 38.0億円 |
| 2021年度 | 40.7億円 | 39.3億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
| 会計区分 | 当初予算 |
|---|---|
| 一般会計 | - |
| 一般会計 | 51.7億円 |
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック A国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
43.5億円
我が国の存在基礎となるエネルギーの安定供給と地球環境問題の根本的な解決を目指した核融合システムの研究開発
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
配分先ブロック C株式会社NATほか(全217機関)
43.5億円
JT-60SA本体設備の運転保守点検等
株式会社NAT
芙蓉総合リース株式会社
鈴与商事株式会社
原子力エンジニアリング株式会社
助川電気工業株式会社
丸紅ユティリティ・サービス株式会社
新むつ小川原株式会社
三菱電機株式会社
一般財団法人高度情報科学技術研究機構
株式会社大湊精電社
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)22.3億円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
直接ブロック B大学共同利用機関法人自然科学研究機構核融合科学研究所
8,150万円
我が国の核融合研究開発の発展に寄与することを目的とした、大学等を対象とする先進的核融合研究開発への参画促進
大学共同利用機関法人自然科学研究機構
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
この事業は、入札情報の配信など、契約の競争性、公正性、透明性の向上に資する取組を実施していることは評価できる。しかしながら、一者応札や随意契約があったことから、競争参加条件等のより一層の見直しを図るなど、契約の競争性、公平性、透明性を確保すべきである。
事業所管部局による点検・改善
我が国は、ITER 計画を補完・支援し、原型炉に必要な技術基盤を確立するための日欧協力による先進的研究開発である「幅広いアプローチ(BA)」活動を推進している。BA活動では、日欧共同で建設した、茨城県那珂市にあるトカマク型超伝導プラズマ実験装置「JT-60SA」が、2024年9月に世界で「最大のトカマク型装置」としてギネス世界記録に認定された。原型炉実現に向けた基盤整備としては、QST等の体制を強化し、他の国研等とも連携しつつ、アカデミアや民間企業を結集して技術開発を実施する体制やスタートアップ等への供用も可能とする実規模技術開発のための試験施設・設備群の整備を進めるほか、 大学間連携・国際連携による体系的な人材育成システムを構築するとともに、国民理解の醸成等の環境整備を一体的に推進するための取組を加速した。その他、スタートアップ等への供用も可能とする、実規模技術開発のために必要となる試験設備群の整備に係る経費として2024年度補正予算に100億円を計上した。また、フュージョンエネルギーの実現に向けて、原型炉実現に向けた基盤整備に加え、核融合科学研究所における大型ヘリカル装置(LHD)、レーザー方式(大阪大学レーザー科学研究所)などを活用した多様な学術研究や、ムーンショット型研究開発制度等を活用した独創的な新興技術の支援を推進している。また、補助金を交付するQSTにおいては、競争性、公平性及び透明性を確保するため、郵便による入札の導入、入札情報等のホームページ掲載による調達情報の配信等の取組を行っている。
改善の方向性
入札の競争性、公平性及び透明性の確保について、これまでもホームページを活用した入札情報の配信をはじめとする改善策を重ねてきたところであり、引き続き競争性、公平性及び透明性を確保しつつ着実に事業を実施する。
所見を踏まえた改善点・反映状況
更なる競争性の確保に向けて、競争参加者を増やすため、公募期間を十分に確保することや、公募情報の周知、仕様書における事業内容の明確化などの取組を量子科学技術研究開発機構において実施している。引き続き、契約の競争性、公平性、透明性の確保等に努め、より効率的に事業を推進してまいりたい。
成果指標・目標値・実績値
BA活動等における様々な研究開発等を通じ、フュージョンエネルギーの実現に向けた基盤整備に資する。
測定指標:量子エネルギー研究開発評価委員会の業務実績評価結果をもとに算出[単位: 点]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 90.0 | 87.2 | 96.88889 |
| 2022年度 | 90.0 | 80.7 | 89.66667 |
| 2023年度 | 90.0 | 83.0 | 92.22222 |
| 2024年度 | 90.0 | 85.7 | 95.22222 |
| 2025年度 | 90.0 | - | - |
BA活動等を通して整備された施設を活用・拡充した研究開発を着実に進める。
測定指標:量子エネルギー研究開発評価委員会の業務実績評価結果をもとに算出[単位: 点]
年度別データを表示(2022〜2042年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 90.0 | 83.0 | 92.22222 |
| 2023年度 | 90.0 | 82.6 | 91.77778 |
| 2024年度 | 90.0 | 84.8 | 94.22222 |
| 2025年度 | 90.0 | - | - |
| 2042年度 | 90.0 | - | - |
※ 2021〜2042年度のデータあり(直近5年度を表示)
先進的な核融合開発のため、QSTにおける研究開発及び大学共同利用機関法人自然科学研究機構核融合科学研究所における大学等を対象とした共同研究を支援する。
測定指標:先進的核融合研究開発費補助金の交付実績[単位: 千円]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 4247000.0 | 3928000.0 | 92.48882 |
| 2022年度 | 4043000.0 | 3801000.0 | 94.01435 |
| 2023年度 | 3883595.0 | 3611481.0 | 92.99324 |
| 2024年度 | 4588097.0 | 4433490.0 | 96.63026 |
| 2025年度 | 15851629.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)1件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
ITER計画を補完・支援するとともに、原型炉に向けた必要な技術基盤を確立するための先進的研究開発の実施
43.5億円1費目 ▾
国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構
ITER計画を補完・支援するとともに、原型炉に向けた必要な技術基盤を確立するための先進的研究開発の実施
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 先進的核融合研究開発費 | 43.5億円 |
大学共同利用機関法人自然科学研究機構
大学等を対象とする先進的核融合研究開発への参画を促すための共同研究
8,150万円1費目 ▾
大学共同利用機関法人自然科学研究機構
大学等を対象とする先進的核融合研究開発への参画を促すための共同研究
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 先進的核融合研究開発費 | 8,150万円 |
株式会社NAT
JT-60SA本体設備の運転保守点検等に係る業務請負契約
8,080万円1費目 ▾
株式会社NAT
JT-60SA本体設備の運転保守点検等に係る業務請負契約
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 請負費 | 8,080万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。