2025年度当初予算
21.9億円
2024年度執行: 29.8億円
事業の目的・概要
事業の目的
我が国のマテリアル分野における基礎研究力の向上とイノベーション創出に向けて、全国に分散する先端設備の共用ネットワーク化を促進し、それらを有効に活用することで、幅広いユーザが先端設備を利用可能な研究開発環境の構築を目指す。また、データ駆動型研究による研究開発の効率化・高速化・高度化を実現するため、設備から創出される高品質なデータを蓄積•共用し、マテリアルDXを促進する。/さらに、2025年度からは半導体分野の研究基盤を強化し、幅広い半導体研究開発のユーザーからのアクセスを可能とするためのネットワークを構築することで、半導体分野の研究開発・人材育成の底上げと裾野拡大を図る。
現状・課題
マテリアル分野は、我が国が産学で国際的優位性を持つ分野である一方、近年は新興国の台頭や国際競争の激化を背景に、その優位性が脅かされている。国内外から優秀な人材を引きつけるためには、魅力ある研究開発環境の整備が不可欠であり、データやAIを活用した研究開発のデジタルトランスフォーメーション(DX)による研究の効率化•高速化•高度化が急務となっている。こうした状況下で、高品質なデータの創出が可能な先端設備の整備•充実と、そこから得られるマテリアルデータの蓄積・共有が強く求められている。/加えて、近年ではGX/DXのみならず経済安全保障の観点からも重要度が増している半導体分野では、国際的な開発競争が激化しており、ARIMでこれまで蓄積されてきた材料研究に根差した半導体分野の研究基盤を強化し、我が国の半導体分野の研究開発・人材育成の底上げと裾野拡大を図ることも必要である。
事業の概要
全国26の大学や独立行政法人等において、7つの重要技術領域ごとに強みを持つ先端設備の全国的な共用体制を整備し、高度専門人材による技術支援を通じて、設備の有効活用を促進する。また、デジタルデータの創出が可能な設備を導入し、ユーザーニーズに基づいたマテリアルデータを創出・構造化し、物質・材料研究機構(NIMS)のクラウド基盤に蓄積・共用することで、データ駆動型研究を支える。/さらに、従来からマテリアル先端リサーチインフラが強みを有する材料・プロセス研究開発の支援に加えて、半導体集積回路の設計・試作・評価の支援を行うことを可能とする体制を整備・強化する。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 21.9億円 | - |
| 2024年度 | 20.7億円 | 29.8億円 |
| 2023年度 | 17.3億円 | 36.9億円 |
| 2022年度 | 17.3億円 | 53.8億円 |
| 2021年度 | 3.1億円 | 22.6億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック A国立研究開発法人物質・材料研究機構
12.8億円
センターハブ機関
国立研究開発法人物質・材料研究機構
配分先ブロック D国立大学法人北海道大学ほか
8.9億円
スポーク機関
国立大学法人北海道大学
国立大学法人大阪大学
国立研究開発法人産業技術総合研究所
大学共同利用機関法人自然科学研究機構
学校法人早稲田大学
国立大学法人奈良先端科学技術大学院大学
国立大学法人東京科学大学
国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学
国立大学法人香川大学
国立大学法人名古屋工業大学
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)2.9億円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
直接ブロック C国立研究開発法人物質・材料研究機構ほか
9.1億円
センターハブ/ハブ/※前年度からの繰越
国立研究開発法人物質・材料研究機構
国立大学法人東海国立大学機構
国立大学法人東京大学
国立大学法人九州大学
国立大学法人東北大学
直接ブロック B国立大学法人東京大学ほか
7.8億円
ハブ機関
国立大学法人京都大学
国立大学法人東京大学
国立大学法人東海国立大学機構
国立大学法人東北大学
国立大学法人九州大学
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
本事業は、可能な限り繰越が生じないよう、適切な進捗管理を行うとともに、計画的な予算執行に努めているところであるが、令和6年度決算において多額の不用額が生じていることから、要因を分析したうえで、令和8年度概算要求において予算の縮減を検討すべきである。
事業所管部局による点検・改善
老朽化設備の更新、および既存設備の高度化を進めつつも、共用設備数は約1200台と前年度よりも増加、利用件数(大学・企業などの利用機会)も堅調に推移しており、データ構造化が可能な設備の整備も着実に進展している。令和5年度から試行的に開始されたデータ利活用事業は、令和7年度の本格運用を見据えた準備段階として、データ整備・共有体制の構築が進められている。2024年度からは半導体分野の対象設備や拠点の整備、人材配置の準備が進められており、戦略的重要分野における研究支援の強化に向けた体制整備が着実に進行している。また、令和7年度科学技術分野の文部科学大臣表彰研究支援賞については、全10件中3件(19人中6人)が本事業関係者であり、本事業に関わる研究支援人材の専門性の高さと設備の成果創出力が引き続き高く評価されている。
改善の方向性
2025年度より本格実施されるデータ利活用事業において、データ人材(データコーディネーター・データエンジニア)の新規雇用や育成を進めるとともに、データの収集・整理・利活用の各段階における運営体制を強化する。併せて半導体材料分野に対応した設備運用・人材支援体制の最適化を通じ、重点領域への対応力を高める。また、既存の委員会や運営体制についても、より機動的かつ専門的な運営体制への見直しを図る。
所見を踏まえた改善点・反映状況
引き続き、可能な限り繰越に基づく不用が生じることのないよう適切な事業計画を立てるとともに、過年度の予算執行状況を分析した上で、計画的な予算執行に努める。
成果指標・目標値・実績値
先端設備の利用機会が増加する
測定指標:利用研究課題数(利用報告書数)[単位: 件]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 2440.0 | 2502.0 | 102.54098 |
| 2022年度 | 2502.0 | 2529.0 | 101.07914 |
| 2023年度 | 2529.0 | 2993.0 | 118.34717 |
| 2024年度 | 2993.0 | 3202.0 | 106.98296 |
| 2025年度 | 3202.0 | - | - |
マテリアルデータが収集・蓄積される
測定指標:データ登録件数[単位: 件]
年度別データを表示(2022〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 8.0 | 921.0 | 11512.5 |
| 2023年度 | 921.0 | 2094.0 | 227.36156 |
| 2024年度 | 2094.0 | 2284.0 | 109.07354 |
| 2025年度 | 2284.0 | - | - |
共用設備の利用料収入が増加する
測定指標:利用料収入[単位: 百万円]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 626.0 | 1160.0 | 185.30351 |
| 2022年度 | 1160.0 | 1430.0 | 123.27586 |
| 2023年度 | 1430.0 | 1705.0 | 119.23077 |
| 2024年度 | 1705.0 | 1889.0 | 110.79179 |
| 2025年度 | 1889.0 | - | - |
マテリアル分野における研究成果が創出される
測定指標:査読付発表論文数[単位: 本]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 784.0 | 749.0 | 95.53571 |
| 2022年度 | 749.0 | 692.0 | 92.38985 |
| 2023年度 | 692.0 | 738.0 | 106.6474 |
| 2024年度 | 738.0 | 813.0 | 110.1626 |
| 2025年度 | 813.0 | - | - |
登録されたデータを利活用する回数が増加する
測定指標:データの利用件数[単位: 件]
年度別データを表示(2024〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 17.0 | 12.0 | 70.58824 |
| 2025年度 | 12.0 | - | - |
大学や企業等の利用者を対象に、先端設備の利用機会を提供するため、共用設備を整備する
測定指標:共用設備の登録台数[単位: 台]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 1000.0 | 1179.0 | 117.9 |
| 2022年度 | 1179.0 | 1138.0 | 96.52248 |
| 2023年度 | 1138.0 | 1155.0 | 101.49385 |
| 2024年度 | 1155.0 | 1195.0 | 103.4632 |
| 2025年度 | 1195.0 | - | - |
マテリアルデータを創出し、データを構造化する共用設備を整備する
測定指標:データ構造化が可能な共用設備台数[単位: 台]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 158.0 | 138.0 | 87.34177 |
| 2022年度 | 158.0 | 188.0 | 118.98734 |
| 2023年度 | 188.0 | 590.0 | 313.82979 |
| 2024年度 | 590.0 | 914.0 | 154.91525 |
| 2025年度 | 914.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)2件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
国立研究開発法人物質・材料研究機構
マテリアル先端リサーチインフラ(センターハブ機関)
12.7億円3費目 ▾
国立研究開発法人物質・材料研究機構
マテリアル先端リサーチインフラ(センターハブ機関)
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費 | 7.3億円 |
| 業務実施費 | 4.3億円 |
| 一般管理費 | 1.2億円 |
国立研究開発法人物質・材料研究機構
※前年度より繰越/契約日:令和6年3月29日
2.7億円2費目 ▾
国立研究開発法人物質・材料研究機構
※前年度より繰越/契約日:令和6年3月29日
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 設備備品費 | 2.5億円 |
| 一般管理費 | 2,500万円 |
国立大学法人京都大学
マテリアル先端リサーチインフラ(ハブ機関)
1.8億円3費目 ▾
国立大学法人京都大学
マテリアル先端リサーチインフラ(ハブ機関)
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 人件費 | 1.3億円 |
| 業務実施費 | 3,260万円 |
| 一般管理費 | 1,590万円 |
国立大学法人北海道大学
スポーク機関としての業務
9,750万円3費目 ▾
国立大学法人北海道大学
スポーク機関としての業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 業務実施費 | 4,530万円 |
| 人件費 | 4,330万円 |
| 一般管理費 | 890万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。