2025年度当初予算
59.9億円
2024年度執行: 47.4億円
事業の目的
地球温暖化をはじめ地球規模での環境問題が拡大する中、極域特有の大気、海洋、雪氷等に関する研究・観測を実施することにより、地球規模での気候・環境変動のメカニズムの解明に資する。
現状・課題
極域で起きる環境変動は、大気・海洋循環等を通して、全球的な環境変動に大きな影響をもたらすことから、地球システムの中で重要な領域であると考えられている。/気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は2019年に「変化する気候下での海洋・雪氷圏に関する特別報告書」を発表し、海洋・雪氷圏が今後の全球的な気候変動の予測に重要な要素であることを指摘している。中でも、地球全体の氷の90%を占める南極氷床の役割に注目し、2100年までの海水準変動の予測の信頼性は、南極氷床変動の予測精度に依存するとしている。将来予測を確実にするためには、南極氷床融解の過程および融解と降雪のバランスによる氷床の質量収支の理解等、過去と現在の南極域での変動とその気候の解明が喫緊の課題であり、これらの解明に向けて、南極域での重点的な観測に取り組む必要がある。/南極地域観測においては、南極条約体制という国際的な枠組みのもと進められていることを重視し、国際連携と国際貢献の観点を念頭におきながら事業を推進する。
事業の概要
南極地域観測統合推進本部(本部長:文部科学大臣)において策定された南極地域観測計画に基づき、地球温暖化など地球環境変動の解明に向けた各分野における地球の諸現象に関する研究・観測を推進するため、南極地域において継続的に種々の観測を実施する。そのために、南極観測船「しらせ」による南極地域(昭和基地)への観測隊員・物資等の輸送を実施するとともに、「しらせ」及び南極輸送支援ヘリコプターの保守・整備等を実施する。
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 59.9億円 | - |
| 2024年度 | 47.4億円 | 47.4億円 |
| 2023年度 | 45.9億円 | 45.6億円 |
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
費目データのあるノード(●印)をクリックすると内訳を確認できます
支出先詳細
行政事業レビュー推進チームの所見
成果目標値について、達成率100%が続いていることから、事業の成果を適切に測るため一層の工夫が必要である。また、支出先の選定については、競争性の確保のために引き続き改善に向けて取り組む必要がある。
事業所管部局による点検・改善
本事業は、 昭和30年11月の閣議決定に基づき開始され、 南極地域観測統合推進本部(本部長:文部科学大臣)を中心に、 関係省庁が連携・協力して実施す る国家プロジェクトであり、 気象条件の厳しい南極地域に隊員や物資等を安全・確実に輸送し、 継続的に観測活動を実施するためには、 専用船舶・航空機の運用等の特殊な技術が必要であることから、 国が実施すべき事業である。アクティビティ①の短期アウトカムについては、 長期的に継続されてきた観測の結果が国際的な報告書等に引用されるなと、 優れた成果もあげてきている。また、 定常観測における日々の観測データは、 世界気象機関(WMO)や国際水路機関(IHO)等、 国際観測網の一翼を担って実施しているものであり、 取得したデータを公開することで、 社会的貢献に繋げている。長期アウトカムについても、 令和6年5月に開催された南極条約協議国会議(ATCM)および環境保護委員会(CEP)には3名の国立極地研究所職員が参加した。 毎年ATCM/CEPには国立極地研究所職員を派遣しており、 我が国のプレゼンスを高めている。
改善の方向性
現在南極で行われている全ての種類の観測について、各観測を行う意義・成果を広く一般に発信することで、 南極地域観測への更なる国民理解を進めていく。
所見を踏まえた改善点・反映状況
事業の成果をより的確に把握できるよう引き続き検討する。支出先の選定について、本事業は文部科学省に本部が設置され、各省庁が協力して実施するものであり各府省庁において必要に応じて委託事業として実施している。委託先選定については競争性の向上に向け、公募期間確保や事業内容の明確化など適切な対応を検討していく。
南極地域観測計画に基づき、観測データを継続的に取得し得られたデータの公開を行う。
測定指標:公開したデータの種類[単位: 種類]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 29.0 | 29.0 |
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
防衛省
南極観測船、および南極輸送支援ヘリコプターによる輸送支援
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 航空機及船舶運航費 | 22.9億円 |
| 航空機購入費 | 16.1億円 |
| 職員諸手当 | 8,970万円 |
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。
| 2022年度 | 43.1億円 | 38.9億円 |
| 2021年度 | 42.0億円 | 36.7億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
防衛省
43.5億円南極地域観測事業における輸送任務を担当
防衛省
気象庁
1.1億円南極地域観測事業における気象観測を担当
気象庁
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構
1.1億円南極地域観測事業における海洋物理・化学観測を担当
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構
国立大学法人東京海洋大学
7,780万円南極地域観測事業の海洋物理・化学観測に必要な船舶の運航を実施
国土地理院
4,800万円南極地域観測事業における測地観測を担当
国土地理院
総務省
3,420万円南極地域観測事業における電離層観測を担当。必要に応じて観測業務を委託
総務省
国立研究開発法人情報通信研究機構
3,260万円南極地域観測事業における電離層観測を担当
海上保安庁
2,880万円南極地域観測事業における海底地形調査を担当
海上保安庁
| 2022年度 | 27.0 | 27.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 27.0 | 27.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 27.0 | 27.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 27.0 | - | - |
世界観測網や国際的枠組みへ参画し、我が国のプレゼンスを高める
測定指標:国際的枠組みへの参画状況[単位: 個]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 20.0 | 20.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 20.0 | 20.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 20.0 | - | - |
| 2026年度 | 20.0 | - | - |
| 2027年度 | 20.0 | - | - |
※ 2022〜2027年度のデータあり(直近5年度を表示)
南極地域の基地の設営、維持管理と定常観測の継続的な実施。
測定指標:南極地域観測における定常観測の実施項目数[単位: 項目]
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 16.0 | 18.0 | 112.5 |
| 2022年度 | 18.0 | 18.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 18.0 | 18.0 | 100.0 |
| 2024年度 | 18.0 | 18.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 18.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)1件は省略しています
| 糧食費 | 7,080万円 |
| 庁費 | 1,990万円 |
| 職員旅費 | 40万円 |
気象庁
気象観測の実施
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 庁費 | 1.1億円 |
| 職員諸手当 | 790万円 |
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構
海洋物理・化学観測の実施
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 再委託費 | 7,780万円 |
| 業務実施費 | 2,840万円 |
国立大学法人東京海洋大学
海洋調査船の運用による換装支援
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 業務実施費 | 5,910万円 |
| 人件費 | 1,110万円 |
| 一般管理費 | 710万円 |
| 設備備品費 | 50万円 |
国土地理院
地理・地形観測、地震・重力観測の実施
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 庁費 | 4,780万円 |
| 職員諸手当 | 20万円 |
総務省
電離層観測の実施
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 委託費 | 3,260万円 |
| 職員諸手当 | 170万円 |
国立研究開発法人情報通信研究機構
電離層観測の実施
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| その他 | 2,170万円 |
| 物品費 | 450万円 |
| 人件費 | 380万円 |
| 間接経費 | 250万円 |
海上保安庁
海底地形調査、潮汐観測の実施
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 南極地域観測事業庁費 | 2,820万円 |
| 職員諸手当 | 60万円 |
| 職員旅費 | - |
国立大学法人東京海洋大学
国立研究開発法人情報通信研究機構