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科学技術振興費事業内容の一部改善事業ID: 1655

大型放射光施設(SPring-8)及びX線自由電子レーザー施設(SACLA)の整備・共用

文部科学省科学技術・学術政策局参事官(研究環境担当)開始: 1991年度

2025年度当初予算

158.6億円

2024年度執行: 182.2億円

01

事業の目的・概要

事業の目的

我が国の科学技術の発展や国際競争力の強化に貢献するため、世界最高水準の明るさ・品質の放射光を利用して、物質の種類や構造解析、様々な機能の解析や分析を可能にする大型放射光施設(SPring-8)及び物質の原子レベルの超微細構造や化学反応の超高速動態・変化を瞬時に計測・分析することを可能とするX線自由電子レーザー施設(SACLA)について、必要な運転時間の確保及び利用環境の充実に努め、学術界・産業界の広範な分野の研究者等の利用に供する。

現状・課題

SPring-8は、微細な物質構造の解析が可能な第3世代の放射光施設であり、生命科学、環境・エネルギーから新材料開発まで広範な分野で先端的・革新的な研究開発に貢献している。平成9年の共用開始から25年以上が経過し、利用者は着実に増加し、毎年約16,000人の産学官の研究者が利用している。中でもSPring-8は安定なビーム性能を発揮している。他方、諸外国では第4世代へのアップグレード・新規建設が進められている。 第4世代の性能は第3世代よりも優れており、SPring-8が性能の面で後れを取りつつある。2030年頃に迎える次世代半導体の量産やGX社会の実現など産業・社会の大きな転機を見据え、我が国の放射光施設におけるフラッグシップの位置付けとしてSPring-8のアップグレードが必須。SACLAは、原子レベルの超微細構造や化学反応の超高速動態・変化の瞬時計測・分析が可能な世界最高性能のX線自由電子レーザー施設として、放射光(波長の短い光)とレーザー(質の高い光)の両方の特長を併せ持った高度な光源である。国家基幹技術として平成18年度に整備開始し、平成24年3月に共用開始した。X線自由電子レーザーは人類が初めて手にした革新的光源であり、世界では、これまで、日本、米国が稼働していたが、平成29年から欧州・スイス・韓国が相次いで運転を開始した。 SACLAは、世界で最もコンパクトな施設で最も短い波長が得られる点で優位性を発揮している。

事業の概要

「特定先端大型研究施設の共用の促進に関する法律(以下「共用法」という。)」に基づき、理化学研究所が設置した大型放射光施設(SPring-8)及びX線自由電子レーザー施設(SACLA)について、安定した運転の確保や必要な施設整備を行い、施設の共用を実施する。また、幅広い分野の研究者等による利用を促進するため、共用法に基づき登録された施設の設置主体とは別の第三者機関である登録施設利用促進機関(公益財団法人高輝度光科学研究センター)が、施設利用研究を行う者の選定(利用者選定業務)を実施するとともに、利用者に対する情報提供・相談・その他SPring-8及びSACLAを利用する上で必要な支援(利用支援業務)を行う。並行して、科学技術・学術審議会研究計画・評価分科会量子科学技術委員会量子ビーム利用推進小委員会により取りまとめられた「大型放射光施設SPring-8-Ⅱの整備及び我が国放射光施設の今後の在り方について」(令和6年3月19日)及び「大型放射光施設(SPring-8)/X線自由電子レーザー施設(SACLA)中間評価 報告書」(令和6年12月26日)を踏まえ、現行の約100倍となる最高輝度をもつ世界最高峰の放射光施設を目指し、SPring-8-Ⅱの整備を行う。

02

予算・執行の年度推移

年度当初予算執行額
2025年度(当年度)158.6億円-
2024年度161.1億円182.2億円
2023年度150.6億円188.3億円
2022年度150.6億円171.0億円
2021年度150.6億円150.2億円

執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。

03

2024年度実績支出先・契約情報

お金の流れ(ノード図)

下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。

担当組織文部科学省直接国立研究開発法人理化学研究所167.5億円直接公益財団法人高輝度光科学研究センター14.7億円配分先丸紅新電力株式会社ほか161.9億円配分先株式会社アンザイオーエーサービスほか1.7億円

支出先詳細

下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです

「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。

担当組織文部科学省
直接ブロック A

国立研究開発法人理化学研究所

167.5億円

大型放射光施設(SPring-8)及びX線自由電子レーザー施設(SACLA)の運営・施設整備を実施する。

1

国立研究開発法人理化学研究所

国立研究開発法人補助金等交付
167.5億円
配分・再委託国立研究開発法人理化学研究所 より)
配分先ブロック C

丸紅新電力株式会社ほか

161.9億円

大型放射光施設(SPring-8)及びX線自由電子レーザー施設(SACLA)の運転等

1

丸紅新電力株式会社

株式会社一般競争契約(最低価格)
34.6億円
2

公益財団法人高輝度光科学研究センター

その他法人一般競争契約(最低価格)
19.6億円
3

スプリングエイトサービス株式会社

株式会社一般競争契約(最低価格)
13.1億円
4

株式会社トヤマ

株式会社その他
5.3億円
5

株式会社日本技術センター

株式会社一般競争契約(最低価格)
4.7億円
6

ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社

株式会社一般競争契約(最低価格)
3.5億円
7

株式会社新藤組

株式会社一般競争契約(最低価格)
3.0億円
8

株式会社トーキン

株式会社一般競争契約(最低価格)
3.0億円
9

株式会社プロテリアル

株式会社一般競争契約(最低価格)
2.4億円
10

株式会社鈴木商館

株式会社一般競争契約(最低価格)
2.4億円
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)70.3億円

CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。

直接ブロック B

公益財団法人高輝度光科学研究センター

14.7億円

大型放射光施設(SPring-8)及びX線自由電子レーザー施設(SACLA)に係る課題の選定を実施するとともに、利用者への支援を実施する。

1

公益財団法人高輝度光科学研究センター

その他法人補助金等交付
14.7億円
配分・再委託公益財団法人高輝度光科学研究センター より)
配分先ブロック D

株式会社アンザイオーエーサービスほか

1.7億円

ユーザー用システム調達等

1

株式会社アンザイオーエーサービス

株式会社一般競争契約(最低価格)
1,850万円
2

浜松ホトニクス株式会社

株式会社一般競争契約(最低価格)
1,500万円
3

パルステック工業株式会社

株式会社一般競争契約(最低価格)
1,050万円
4

島津サイエンス西日本株式会社

株式会社一般競争契約(最低価格)
1,040万円
5

株式会社紀伊國屋書店

株式会社一般競争契約(最低価格)
1,020万円
6

ユサコ株式会社

株式会社一般競争契約(最低価格)
1,010万円
7

タツミ産業株式会社

株式会社その他
660万円
8

株式会社トヤマ

株式会社一般競争契約(最低価格)
650万円
9

株式会社アイリン真空

株式会社一般競争契約(最低価格)
630万円
10

ネクストジェネレーション株式会社

株式会社随意契約(少額)
600万円
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)7,120万円

CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。

04

点検・評価コメント

行政事業レビュー推進チームの所見

本事業については、外部有識者の意見を踏まえ、成果指標の設定について検討すべきである。

事業所管部局による点検・改善

本事業は第6期科学技術・イノベーション基本計画の「研究DXを支えるインフラ整備と高付加価値な研究の加速」に位置付けられており、また共用法により国が実施することが定められていることから国費投入の必要性がある。事業の効率性については、大部分が一般競争入札を実施しており、その妥当性や競争性を確保している。一部の一社応札となっている業務については、入札の競争性を高めるため、公告期間を延長したり仕様書を更に精査するといった、継続的な工夫を続けていく必要がある。運営については保守経費の見直しや運転の効率化など毎年コスト削減に努めている。事業の有効性については、稼働率目標である90%を上回る利用運転時間を確保し、また目標以上の成果発表件数を概ね達成し、着実に実績を伸ばしている。

改善の方向性

入札の競争性を高めるため、公告期間を延長したり仕様書を更に精査するといった、継続的な工夫を続けていく必要がある。今後も、事業の効率性向上及び効果的で適切な運営を図ることで、SPring-8及びSACLAの共用の更なる促進及び最先端の研究基盤としての施設整備を行う。

外部有識者による点検

本事業は、Spring-8のアップグレード等必要な経費と考えられるが、産業界での活用が見える化できるよう、成果指標等について工夫すべきではないか。例えばアウトカムの成果指標が論文数であるが、特許出願数等、企業の秘密保持を考慮しつつ工夫すべきと考える。

所見を踏まえた改善点・反映状況

成果指標も含め事業の成果や進捗を測定し、必要に応じて見直しを行うなど、引き続き適正かつ効率的な事業の実施に努める。

05

成果指標・目標値・実績値

アウトカム:事業が社会・対象者にもたらす変化アウトプット:事業活動の直接的な産出物
アウトカム

SPring-8における課題実施数の確保

測定指標:SPring-8で実施した研究課題数[単位: ]

年度別データを表示(20212025年度)
年度目標値実績値達成率
2021年度1500.01485.099.0
2022年度1500.01650.0110.0
2023年度1500.01794.0119.6
2024年度1500.01835.0122.33333
2025年度1500.0--
アウトカム

SACLAにおける課題実施数の確保

測定指標:SACLAで実施した研究課題数[単位: ]

年度別データを表示(20212025年度)
年度目標値実績値達成率
2021年度90.090.0100.0
2022年度90.099.0110.0
2023年度90.096.0106.66667
2024年度90.091.0101.11111
2025年度90.0--
アウトカム

ファーストビームの達成

測定指標:令和10年度中にファーストビームを達成。[単位: 年度]

年度別データを表示(20282028年度)
年度目標値実績値達成率
2028年度100.0--
アウトカム

SPring-8-Ⅱの共用開始

測定指標:令和11年度中の施設の利用開始[単位: 年度]

年度別データを表示(20292029年度)
年度目標値実績値達成率
2029年度100.0--
アウトカム

SPring-8に関係した研究論文の発表

測定指標:SPring-8に関係した研究の発表論文数(3か年平均)[単位: ]

年度別データを表示(20212025年度)
年度目標値実績値達成率
2021年度1000.01207.0120.7
2022年度1000.01172.0117.2
2023年度1000.01015.0101.5
2024年度1000.0911.091.1
2025年度1000.0--
アウトカム

SACLAに関係した研究論文の発表

測定指標:SACLAに関係した研究の発表論文数(3か年平均)[単位: ]

年度別データを表示(20212025年度)
年度目標値実績値達成率
2021年度70.080.0114.28571
2022年度70.075.0107.14286
2023年度70.070.0100.0
2024年度70.067.095.71429
2025年度70.0--
アウトカム

研究論文の発表件数が増加

測定指標:研究論文の発表件数[単位: ]

定量的な目標値・実績値は確認できません

アウトカム

SPring-8-Ⅱに関係した研究の社会還元

測定指標:SPring-8-Ⅱに関係した研究成果の社会実装還元の状況

定量的な目標値・実績値は確認できません

アウトプット

SPring-8の整備・共用

測定指標:SPring-8の年間運転時間[単位: 時間]

年度別データを表示(20212025年度)
年度目標値実績値達成率
2021年度5000.05270.0105.4
2022年度5000.05259.0105.18
2023年度5000.05188.0103.76
2024年度5000.05184.0103.68
2025年度5000.0--

20202025年度のデータあり(直近5年度を表示)

アウトプット

SACLAの整備・共用

測定指標:SACLAの年間運転時間[単位: 時間]

年度別データを表示(20212025年度)
年度目標値実績値達成率
2021年度5133.05814.0113.2671
2022年度5133.05789.0112.78005
2023年度5133.05691.0110.87084
2024年度5133.05808.0113.1502
2025年度5133.0--

20202025年度のデータあり(直近5年度を表示)

アウトプット

SPring-8-Ⅱの整備を着実に進める

測定指標:SPring-8-Ⅱの整備進捗状況(R6年5%→R10 年100%)[単位: %]

年度別データを表示(20242028年度)
年度目標値実績値達成率
2024年度5.05.0100.0
2025年度20.0--
2026年度50.0--
2027年度75.0--
2028年度100.0--

※ アクティビティ(活動の記述)3件は省略しています

06

費目・使途の内訳(補足情報)

費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。

国立研究開発法人理化学研究所

大型放射光施設(SPring-8)の運営等

167.5億円3費目 ▾
費目金額
運営費等補助金144.8億円
施設整備費補助金17.1億円
運営費等補助金5.6億円

丸紅新電力株式会社

理研播磨地区の電気

34.6億円1費目 ▾
費目金額
光熱水費34.6億円

公益財団法人高輝度光科学研究センター

大型放射光施設(SPring-8)の利用促進等

14.7億円2費目 ▾
費目金額
利用促進交付金13.0億円
利用促進交付金1.7億円

パルステック工業株式会社

X線単結晶方位測定装置

1,050万円1費目 ▾
費目金額
--1,050万円

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データ注記

本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。