2025年度当初予算
2378.8億円
2024年度執行: 2473.3億円
事業の目的・概要
事業の目的
科学研究費助成事業(以下「科研費」という。)は、人文学・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたり、基礎から応用までのあらゆる「学術研究」(研究者の自由な発想に基づく研究)を格段に発展させることを目的とする競争的研究費であり、人類共通の知的資産を創出するとともに、重厚な知的蓄積の形成に資する。
現状・課題
科学技術・学術政策研究所の「科学技術指標2024」(調査資料-341、2024年8月)によると、日本の論文数は10年前と比較して増加している一方で注目度の高い論文数(Top10%補正論文数及びTop1%補正論文数)は減少しており、諸外国及び地域における論文数、Top10%補正論文数及びTop1%補正論文数が増加した結果として、我が国の研究力が相対的・長期的に低下していることが指摘されている。また、国際的に注目を集めている研究領域を定量的に抽出・可視化した「サイエンスマップ2020」においては、我が国は主要国の中で参画領域数が少なく、さらに相対的に新興領域への参画が遅れていることも指摘されている。/一方で、「研究室パネル調査定常報告2022」(調査資料-333、2023年12月)では、Top10%論文を産出した研究者は「自らの知的好奇心に答えること」を重視して研究を実施していると回答した割合が最も高く、研究者の自由な発想に基づく研究を推進することが我が国の研究力向上に資することが示唆されている。また、「科学技術の状況に係る総合的意識調査(NISTEP 定点調査 2023)(NISTEP REPORT No.201, 2024年5月)」では、全体として「基礎研究の多様性」などが不十分である認識が示されている中で、基礎研究の多様性については「科研費の改革」により状況が上向きになりつつあるとの回答もあり、本事業への期待が示されている。/こうしたことから、研究者の自由な発想に基づく独創的・先駆的な研究や国際共同研究の推進等を通じ、我が国の研究力を向上するため、研究活動の国際化や若手研究者の育成等に貢献する研究費支援の在り方に留意しつつ継続的に制度の見直しを進めるとともに、科研費による支援を一層推進する必要がある。
事業の概要
科研費では、大学等の研究者を対象に広く公募を行っており、応募された研究課題については、8,000人以上の研究者による専門分野ごとのピアレビュー(専門分野の近い複数の研究者による審査)を行い、研究者に研究費を助成している(ピアレビューによる審査結果を踏まえて査定の上必要な額を全額補助)。なお、科研費においては、研究の段階や規模、研究期間に応じて様々な応募区分(研究種目)を設定している。また、平成23年度から複数年度研究費の改革(基金化)を行い、一部の研究種目において、年度の区分にとらわれない研究費の使用など柔軟な使用を可能としている。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 2378.8億円 | - |
| 2024年度 | 2376.8億円 | 2473.3億円 |
| 2023年度 | 2376.8億円 | 3067.0億円 |
| 2022年度 | 2376.8億円 | 2607.2億円 |
| 2021年度 | 2376.8億円 | 2473.9億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
下流支出・再委託・配分先は、直接支出先を経由した流れです。直接支出額と単純合算しないでください。
支出先詳細
下流支出・再委託先は直接支出先を経由した流れです
「配分先」ブロックの金額は直接支出先がさらに配分・再委託したものです。直接支出額と単純合算すると二重計上になります。
直接ブロック D学術研究助成基金補助金
1663.0億円
文部科学省科学技術・学術審議会から示された科学研究費助成事業の審査の基本的考え方に従い、日本学術振興会科学技術委員会等で審査方針等を決定し、ピアレビューを経て採択された研究課題について、助成金を交付。基金事業に要する費用に対する保有基金額の割合は100%である。なお、過年度造成基金からも支出するため、予算額と執行額は異なる。/※基金設置法人からの資金の流れは、基金シート参照。
独立行政法人日本学術振興会
直接ブロック A科学研究費補助金
810.1億円
文部科学省科学技術・学術審議会から示された科学研究費助成事業の審査の基本的考え方に従い、日本学術振興会科学研究費委員会で審査方針等を決定し、ピアレビューを経て採択された研究課題について、補助金を交付。
独立行政法人日本学術振興会
配分先ブロック C科学研究費補助金(研究者等)
797.4億円
人文学・社会科学から自然科学まで全ての分野にわたる研究の実施。
研究者Aほか
研究者Bほか
研究者Cほか
研究者Dほか
研究者Eほか
研究者Fほか
研究者Gほか
研究者Hほか
研究者Iほか
研究者Jほか
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)777.2億円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
配分先ブロック B科学研究補助金(企業等)
12.7億円
審査に必要な物品の購入、審査委員会関連経費、電算関連経費等、審査・評価等の業務に係る経費。
NECネクサソリューションズ株式会社
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社
NECキャピタルソリューション株式会社
TOPPAN株式会社
株式会社荒井商店
大学共同利用機関法人情報・システム研究機構
日本システム技術株式会社
株式会社ステージ
株式会社マイナビワークス
株式会社JR東日本パーソネルサービス
集約行その他(複数支出先をまとめて記載)2.7億円
CSV上で複数の支出先を「その他」として集約した行です。個別の法人名は行政事業レビューシートに記載されていません。
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
一者応札となった契約があることから、一者応札の原因分析を行った上で、その原因に応じた改善策を図り、契約の競争性・公平性・透明性の確保すべきである。
事業所管部局による点検・改善
科研費では、9万件を超える新規応募があるほか、継続課題を含め8万件を超える研究課題を支援しており、研究者からのニーズは極めて高いといえる。令和6年度には、「基盤研究(A・B・C)」において「国際性」の評価基準を導入し、国際性の評価の高い研究課題への支援を充実させるとともに、「基盤研究(B・C)」において「国際若手支援強化枠」を創設することにより、分野にとらわれずに若手研究者による国際性の高い研究課題への支援の拡大を図るなど、日本学術振興会学術システム研究センターとも連携しつつ、文部科学省に設置する科学技術・学術審議会研究費部会での審議を踏まえ、科研費制度の更なる改善に努めている。
改善の方向性
科研費では令和6年度に国際性の高い研究への支援強化を図る改革を行ったところであり、今後はさらに挑戦的な研究への支援にも取り組んでいく予定である。次の目標年度に向け、引き続き公正な審査及び採択課題への着実な支援を実施するとともに、研究者の研究環境の改善に向けた不断の制度改善に努める。
所見を踏まえた改善点・反映状況
一者応札となった契約については、外部有識者を含む補助事業者の契約監視委員会で契約の妥当性について検証する体制を整えている。御指摘を踏まえ、引き続き公告期間の長期化や公告手段の多様化等の取組みを行いつつ、補助事業者における一者応札・応募改善に係る取組みを実施する。
成果指標・目標値・実績値
着実な研究の進展
測定指標:実績報告書数(当該年度に提出された報告書)[単位: 件]
年度別データを表示(2022〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | - | 101734.0 | - |
| 2023年度 | 101734.0 | 109641.0 | 107.77223 |
| 2024年度 | 109641.0 | 105830.0 | 96.52411 |
| 2025年度 | 107124.0 | - | - |
研究成果の創出
測定指標:科研費による成果数(論文、産業財産権、図書)[単位: 件]
年度別データを表示(2023〜2027年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 203159.0 | 222645.0 | 109.5915 |
| 2024年度 | 222645.0 | 194974.0 | 87.57169 |
| 2025年度 | 192823.0 | - | - |
| 2026年度 | 176015.0 | - | - |
| 2027年度 | 176015.0 | - | - |
※ 2022〜2027年度のデータあり(直近5年度を表示)
科研費による国際共同研究の進展
測定指標:国際共同研究の実績を含む実績報告書数(当該年度に提出された報告書)[単位: 件]
年度別データを表示(2022〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 10395.0 | 11748.0 | 113.01587 |
| 2023年度 | 11748.0 | 12173.0 | 103.61764 |
| 2024年度 | 12173.0 | 12193.0 | 100.1643 |
| 2025年度 | 11380.0 | - | - |
国際共同研究による成果創出
測定指標:国際共著論文数(当該年度に提出された報告書)[単位: 件]
年度別データを表示(2023〜2027年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 31197.0 | 33358.0 | 106.92695 |
| 2024年度 | 33358.0 | 28806.0 | 86.3541 |
| 2025年度 | 28923.0 | - | - |
| 2026年度 | 26402.0 | - | - |
| 2027年度 | 26402.0 | - | - |
※ 2022〜2027年度のデータあり(直近5年度を表示)
研究者の自由な発想にもとづく研究への支援
測定指標:採択課題数(新規+継続)[単位: 件]
年度別データを表示(2023〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 90209.0 | 87212.0 | 96.67772 |
| 2024年度 | 87212.0 | 87355.0 | 100.16397 |
| 2025年度 | 87385.0 | - | - |
多様な研究への支援
測定指標:採択課題数(新規+継続)[単位: 件]
年度別データを表示(2023〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 90209.0 | 87212.0 | 96.67772 |
| 2024年度 | 87212.0 | 87355.0 | 100.16397 |
| 2025年度 | 87385.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)2件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
独立行政法人日本学術振興会
学術研究助成基金補助金
1663.0億円1費目 ▾
独立行政法人日本学術振興会
学術研究助成基金補助金
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 基金 | 1663.0億円 |
独立行政法人日本学術振興会
科学研究費補助金
810.1億円5費目 ▾
独立行政法人日本学術振興会
科学研究費補助金
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 研究費補助 | 797.4億円 |
| その他 | 10.2億円 |
| 謝金等 | 2.5億円 |
| 旅費 | 290万円 |
| 物品費 | 50万円 |
研究者Aほか
超伝導と磁性の融合による新物質・新物性開拓
3.2億円5費目 ▾
研究者Aほか
超伝導と磁性の融合による新物質・新物性開拓
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 物品費 | 2.2億円 |
| 間接経費 | 7,310万円 |
| 人件費・謝金 | 1,000万円 |
| 旅費 | 700万円 |
| その他 | 300万円 |
NECネクサソリューションズ株式会社
データベースシステム等改修業務
9,650万円1費目 ▾
NECネクサソリューションズ株式会社
データベースシステム等改修業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 電算関連経費 | 9,650万円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。