2025年度当初予算
10.9億円
2024年度執行: 7.6億円
事業の目的・概要
事業の目的
化学兵器禁止条約(CWC)は、化学兵器の生産・保有等を包括的に禁止し、既存の化学兵器の全廃を定めるとともに、条約上定められた検証制度(申告、査察等)を通じて条約の遵守を確保するもの。大量破壊兵器である化学兵器の全廃という条約上の目的実現に寄与するべく、締約国は、CWCの実施機関である化学兵器禁止機関(OPCW)が実施する検証活動、締約国による条約の実施促進に向けた活動に要する費用その他OPCWの運営費等を分担金として負担する。
現状・課題
近年、シリア、ロシア、英国、マレーシア等において化学兵器使用事案が発生しており、化学兵器使用の再出現の脅威は依然として存在する。また、分担金未支払いの締約国があり、財政状況の悪化が見られる。
事業の概要
CWCには、条約の完全な履行を確保するために、申告、査察等の検証制度が設けられている。OPCWは、各国の申告に基づき、化学兵器及び化学産業(条約で定められた化学物質を取り扱う締約国内の企業等)に対する査察等を実施している。また、CWCの普遍化(締約国数の拡大)促進及び各締約国によるCWCの国内実施の強化は、CWCの完全な履行のために、また、非国家主体によるテロ対策にとっても極めて重要であることから、発展途上国を対象にした様々なセミナーやワークショップを多数実施している。また、化学兵器による攻撃が行われた場合に、緊急かつ適切な援助が実施できるよう、援助・防護計画の整備も行う等、CWCの完全な履行のために様々な事業を実施している。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 10.9億円 | - |
| 2024年度 | 6.3億円 | 7.6億円 |
| 2023年度 | 6.8億円 | 6.8億円 |
| 2022年度 | 7.6億円 | 7.6億円 |
| 2021年度 | 7.0億円 | 6.8億円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
支出先詳細
直接ブロック A化学兵器禁止機関
7.6億円
国際機関の運用費等
化学兵器禁止機関
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
分担金が効果的に活用されるよう、引き続き適切な執行管理に努めるとともに、当該国際機関側の予算合理化のための協議・調整について積極的かつ主体的に実施する。
事業所管部局による点検・改善
CWCの実施機関であるOPCWは化学兵器の不拡散に向けた取組を実施し、CWCの全ての締約国が、2023年7月をもって化学兵器ストックパイルの廃棄を終了した。他方で近年、シリアやロシア、英国において化学兵器使用事案が発生し、ロシアのウクライナ侵略が続く中で、ロシアがウクライナにおける戦闘で暴動鎮圧剤や化学兵器を使用したとの報告もある。また、シリアのアサド政権崩壊により同国の化学兵器問題の解決に向けた機会が開かれているが、同時に悪意ある主体への拡散というリスクにも曝されている。これらを踏まえ、OPCWの締約国会議や執行理事会においては「化学兵器の再出現」の脅威への対応に係る議論が行われている。OPCWは各国からの分担金を活用して運営され、締約国は国連分担金に準じて定められる分担率に基づき分担金を支払うことが義務として求められている。近年までは名目ゼロ成長を達成しており、OPCWは効率的に予算を使用しているものと判断される。我が国としても、軍縮・不拡散外交を積極的に推進し、国際の平和と安全に貢献する観点から、OPCWの活動を支援するために本件分担金を引き続き負担する必要がある。
改善の方向性
OPCWはRBM(成果主義に基づくマネジメント)の強化やモニタリングの導入等によって、限られた資源を効率的に活用する取組を実施している。我が国としては、分担金未納国に対して支払いの義務を呼びかけるとともに、OPCWに対しても更なる効率的な財政運営の働きかけを行う。また、条約関連会合への積極的参加を通じた条約実施の促進への貢献及び技術事務局における邦人職員雇用数の増加など、分担金が効果的に活用されるよう適正な執行管理に努める。
外部有識者による点検
特段問題なし。
所見を踏まえた改善点・反映状況
引き続き、分担金の効果的活用、適正な執行管理に努める。
成果指標・目標値・実績値
OPCWに勤務する日本人職員数の増加
測定指標:日本人職員数[単位: 人]
年度別データを表示(2024〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 5.0 | 3.0 | 60.0 |
| 2025年度 | 3.0 | - | - |
シリア化学兵器事案に係るOPCW関連報告書発出数の増加
測定指標:シリア化学兵器事案に係るOPCW関連報告書発出数[単位: 回]
年度別データを表示(2024〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 3.0 | 12.0 | 400.0 |
| 2025年度 | 12.0 | - | - |
出来るだけ多くの国がCWC締約国となる。
測定指標:締約国・地域数[単位: 国]
年度別データを表示(2024〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 194.0 | 193.0 | 99.48454 |
| 2025年度 | 194.0 | - | - |
CWCの実効性を高め、同志国と共に化学兵器使用事案に対処するため、条約関連会合においてステートメントや作業文書を発出して我が国の立場の発信に努める。
測定指標:条約関連会合において、我が国ステートメントや作業文書等を提出することで、我が国の立場を発信する。[単位: 回]
年度別データを表示(2021〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2021年度 | 4.0 | 4.0 | 100.0 |
| 2022年度 | 4.0 | 4.0 | 100.0 |
| 2023年度 | 5.0 | 1.0 | 20.0 |
| 2024年度 | 4.0 | 4.0 | 100.0 |
| 2025年度 | 4.0 | - | - |
※ 2020〜2025年度のデータあり(直近5年度を表示)
※ アクティビティ(活動の記述)1件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
化学兵器禁止機関
国際機関の運用費等
7.6億円1費目 ▾
化学兵器禁止機関
国際機関の運用費等
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 分担金 | 7.6億円 |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。