2025年度当初予算
1.3億円
2024年度執行: 1.1億円
事業の目的・概要
事業の目的
ハーグ条約(国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約)は、子の監護に関する事項において子の利益が最も重要であるとの考えに基づき、国境を越えて一方の親が不法に子を連れ去った(又は留置した)場合に子を元の居住国へ迅速に返還するための手続、及び国境を越えた親と子との交流を実現するための手続や、締約国間の協力について定めた条約。ハーグ条約の日本の「中央当局」は外務大臣であり、外務省領事局ハーグ条約室が、ハーグ条約や条約実施法(国内法)に従い、条約が対象とする事案の当事者に対し問題解決のための援助を行うほか、海外における邦人DV被害者への支援、条約に関する国内外広報及び我が国の取組に係る対外発信業務を実施し、邦人保護に最優先で取り組むとともに、子を含む在留邦人の国境を越える移動に係るトラブルの防止に努める。こうした業務により、条約を誠実に履行しつつ、子の連れ去り等をめぐる諸問題の解決を通じて、子の利益を増進する。
現状・課題
(現状)/条約発効後の11年間で外務大臣が援助決定を行った546件のハーグ条約事案において、当事者に対し、外国中央当局との調整や協議のあっせん等の支援を行ってきた。また、5か国のDV被害者支援団体と連携し、海外在留邦人がDV被害について日本語で相談できる体制を整えている。さらに、ハーグ条約の認知度を高めるため、外務省ホームページを通じた情報の発信、国内外における年間30回程度のセミナーの開催等の広報活動を行うとともに、外国の中央当局との意見交換や我が国の取組に対する理解促進、及び国際会議への参加を通じ、関係国や国際機関との連携の強化に努めている。/(課題)/ハーグ条約事案の当事者の中には、DV被害を訴える者も多いことから、海外のDV被害者支援団体への業務委託の拡充を含め、DV被害に悩む海外在留邦人が適時適切に相談できる体制の強化が急務である。/また、日本は条約に沿って適切に事案に対処してきているが、一部の国においては、日本人親による日本への子の連れ去りが行われた場合に子が返還されず、子との交流も実現しないとの誤った認識から、日本人親が子をめぐる裁判で困難な状況におかれる、あるいは、日本人親が子を伴い一時帰国する際に他方の親の事前同意や裁判所の許可が得られないケースが見られる。このことから、海外の裁判所を含めた関係者等に対し、日本のハーグ条約の実施状況に関する正しい認識を広め、子を持つ在留邦人の利益を確保するための更なる取組強化が課題である。
事業の概要
法曹関係者、DV対応専門家等の専門家を配置(採用)しつつ、ハーグ条約の当事者双方に対し問題を解決するための支援を行う。具体的には、①子の所在特定、②話合いによる解決(裁判外紛争解決(ADR)機関による協議のあっせん等:業務委託)の促進、③親子の交流の促進(親子交流支援団体による支援:業務委託)、④ハーグ条約手続開始支援(援助申請書や裁判資料の翻訳支援:業務委託)、⑤法律に関する援助(弁護士紹介等)、⑥子の安全な返還支援のための行政上の措置(代替執行の立会い等)を行う。また、⑦ハーグ条約に関する広報(国内外におけるセミナー、広報・啓発資料の作成と発信)を行うほか、⑧海外在留邦人DV被害者への支援(DV被害者支援団体への業務委託)、⑨他国の中央当局との相互協力(国際会議、二国間協議)等を行っている。
予算・執行の年度推移
| 年度 | 当初予算 | 執行額 |
|---|---|---|
| 2025年度(当年度) | 1.3億円 | - |
| 2024年度 | 1.3億円 | 1.1億円 |
| 2023年度 | 1.3億円 | 1.0億円 |
| 2022年度 | 1.3億円 | 9,100万円 |
| 2021年度 | 1.3億円 | 9,500万円 |
執行率は当初予算ではなく、歳出予算現額合計を分母として算出しています。
2024年度実績支出先・契約情報
お金の流れ(ノード図)
支出先詳細
直接ブロック Ffrauenberatungsstelle dusseldorf e.V.ほか
4,820万円
海外における邦人DV被害者への支援業務の委託
frauenberatungsstelle dusseldorf e.V.
リトル東京サービスセンター
Bonnie Support Services Ltd
JB Line,Inc.
ドメスティックバイオレンスアクションセンター
ジャパニーズ・ソーシャル・サービス
Bromley & Croydon Women’s Aid
ウーマンカインド
YWCAモンローハウス
アジアン・アゲインスト・ドメスティック・アビュース
その他の支出先
直接ブロック I個人Bほか
4,820万円
人件費、旅費、事務費等
個人B
個人C
個人D
個人E
個人F
個人G
個人H
個人I
個人J
その他の支出先
株式会社阪急阪神ビジネストラベル
直接ブロック B株式会社メディア総合研究所ほか
540万円
申請書類等及び裁判手続における翻訳支援業務の委託
株式会社メディア総合研究所
株式会社エァクレーレン
直接ブロック C東京弁護士会ほか
220万円
国内裁判外紛争解決(ADR)機関による協議のあっせん事業の委託
東京弁護士会
公益社団法人民間総合調停センター
福岡県弁護士会
第二東京弁護士会
直接ブロック H株式会社放送サービスセンター
90万円
ハーグ条約セミナー開催経費
株式会社放送サービスセンター
直接ブロック A弁護士Aほか
70万円
援助申請書作成等支援事業の委託
弁護士A
弁護士B
弁護士C
弁護士D
弁護士E
弁護士F
弁護士G
直接ブロック D特定非営利活動法人面会交流支援センター香川ほか
40万円
交流支援事業の委託
特定非営利活動法人面会交流支援センター香川
社会福祉法人日本国際社会事業団
直接ブロック EJAPAN JOURNALS LTD
20万円
外国における邦人情報誌及びWEBサイトへの広告掲載
JAPAN JOURNALS LTD
直接ブロック G個人Aほか
10万円
ハーグ条約に関する講義に対する謝礼等
個人A
弁護士H
点検・評価コメント
行政事業レビュー推進チームの所見
引き続き適切かつ効率的な事業実施に努める。
事業所管部局による点検・改善
ハーグ条約及び条約実施法に則り、ハーグ条約の当事者に対し個別の事案に応じた支援を提供し、問題解決を支援してきた。また、ハーグ条約や日本の条約実施状況について国内外でセミナーを実施するなど、広報活動を継続した。昨今は海外の在留邦人のDV被害者からの相談や支援要請も増えていることから、必要な支援につながるようにDV被害者支援団体との連携に力を入れた。さらに、海外の在留邦人の利益の確保のために、条約締約国との協議やウェビナー実施等を通じた働きかけを実施した。
改善の方向性
海外のDV被害者が必要な時に相談ができ、また、支援を得ることができるよう、DV被害者支援をさらに強化していく。また、海外の在留邦人の利益を守るべく、日本のハーグ条約実施状況についての広報を強化していく。
所見を踏まえた改善点・反映状況
引き続き適切かつ効率的な事業実施に努める。
成果指標・目標値・実績値
ハーグ条約に基づく問題解決に向けた各種支援を当事者双方へ提供
測定指標:ハーグ条約事案の当事者それぞれが必要な支援を確保
定量的な目標値・実績値は確認できません
海外のDV被害者支援団体が、在留邦人からのDVや子の連れ去り等に関する相談に対し、日本語での助言その他の支援を提供することを確保
測定指標:海外のDV被害者支援団体への相談件数[単位: 件]
年度別データを表示(2024〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2024年度 | 0.0 | 6898.0 | - |
| 2025年度 | 7000.0 | - | - |
ハーグ条約事案の当事者に対する支援状況や支援結果を含めた日本の条約の実施状況につき、外国の関係者に対する発信を通じた理解促進
測定指標:外国の関係者との意見交換や働きかけの実績
定量的な目標値・実績値は確認できません
地方公共団体職員、出入国在留管理局や警察の職員、海外の在留邦人等のセミナー参加や広報資料へのアクセスを通じた理解促進
測定指標:セミナーやウェビナーの開催実績、広報資料や啓発動画の作成実績
定量的な目標値・実績値は確認できません
ハーグ条約に基づく国際的な子の連れ去り問題の解決
測定指標:ハーグ条約に基づき、子の返還が実現又は子の不返還が確定、あるいは国境を越えた親子の交流が実現すること
定量的な目標値・実績値は確認できません
子を持つ在留邦人の支援(DV被害や帰国トラブル)
測定指標:DV被害者を含む在留邦人が必要な支援を受領
定量的な目標値・実績値は確認できません
国境を越えた子の連れ去りの予防
測定指標:国境を越えた子の連れ去りを防止すること
定量的な目標値・実績値は確認できません
ハーグ条約実施法に基づく援助決定
測定指標:支援継続中の事案数[単位: 件]
年度別データを表示(2022〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2022年度 | 120.0 | 95.0 | 79.16667 |
| 2023年度 | 100.0 | 81.0 | 81.0 |
| 2024年度 | 98.0 | 82.0 | 83.67347 |
| 2025年度 | 86.0 | - | - |
海外のDV被害者支援団体に委託し、日本語で適切な助言を行うことができる相談員を配置
測定指標:契約を結んでいる海外のDV被害者支援団体の数[単位: 団体]
年度別データを表示(2025〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 11.0 | 11.0 | 100.0 |
ハーグ条約の締約国との間での二国間協議等の実施
測定指標:ハーグ条約の締約国との間で二国間協議等を行うこと[単位: 回]
年度別データを表示(2025〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2025年度 | 2.0 | - | - |
国内外におけるハーグ条約セミナーの実施や広報資料の作成
測定指標:ハーグ条約セミナーの実施回数[単位: 回]
年度別データを表示(2023〜2025年度)
| 年度 | 目標値 | 実績値 | 達成率 |
|---|---|---|---|
| 2023年度 | 30.0 | 33.0 | 110.0 |
| 2024年度 | 30.0 | 31.0 | 103.33333 |
| 2025年度 | 30.0 | - | - |
※ アクティビティ(活動の記述)3件は省略しています
費目・使途の内訳(補足情報)
費目・使途はCSV5-3由来の補足情報です。金額は契約内の支出の内訳であり、上記の2024年度執行額(CSV2)とは集計対象・範囲が異なります。事業全体の執行額の計算には使用しないでください。
frauenberatungsstelle dusseldorf e.V.
海外における邦人DV被害者への支援業務の委託
710万円1費目 ▾
frauenberatungsstelle dusseldorf e.V.
海外における邦人DV被害者への支援業務の委託
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 領事事務謝金 | 710万円 |
個人B
ハーグ条約専門員の採用
620万円1費目 ▾
個人B
ハーグ条約専門員の採用
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 諸謝金 | 620万円 |
株式会社メディア総合研究所
ハーグ条約に基づく申請書類等及び裁判手続における翻訳支援業務
510万円1費目 ▾
株式会社メディア総合研究所
ハーグ条約に基づく申請書類等及び裁判手続における翻訳支援業務
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 諸謝金 | 510万円 |
東京弁護士会
国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約):外部機関による裁判外紛争解決事業
170万円1費目 ▾
東京弁護士会
国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(ハーグ条約):外部機関による裁判外紛争解決事業
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 諸謝金 | 170万円 |
株式会社放送サービスセンター
アジア太平洋地域を対象としたハーグ条約ウェビナー:同時通訳設備及び音響設備の運用業務の委託
90万円1費目 ▾
株式会社放送サービスセンター
アジア太平洋地域を対象としたハーグ条約ウェビナー:同時通訳設備及び音響設備の運用業務の委託
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 庁費 | 90万円 |
特定非営利活動法人面会交流支援センター香川
ハーグ条約に係る交流支援事業の委託
30万円1費目 ▾
特定非営利活動法人面会交流支援センター香川
ハーグ条約に係る交流支援事業の委託
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 諸謝金 | 30万円 |
JAPAN JOURNALS LTD
ハーグ条約に関する英国在留邦人向け情報誌(ジャパン・ジャーナル)への広告掲載
20万円1費目 ▾
JAPAN JOURNALS LTD
ハーグ条約に関する英国在留邦人向け情報誌(ジャパン・ジャーナル)への広告掲載
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 啓発宣伝費 | 20万円 |
弁護士A
ハーグ条約事件に係る援助申請書作成等支援事業の委託
10万円1費目 ▾
弁護士A
ハーグ条約事件に係る援助申請書作成等支援事業の委託
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 諸謝金 | 10万円 |
個人A
ハーグ条約に関するアジア太平洋ウェビナー2024(講師謝礼)
-1費目 ▾
個人A
ハーグ条約に関するアジア太平洋ウェビナー2024(講師謝礼)
| 費目 | 金額 |
|---|---|
| 諸謝金 | - |
この事業についての議論
すべて見るデータ注記
本データは内閣府「行政事業レビュー」公開CSVから抽出・整理したものです。 金額は記載値(円)を百万円に換算して表示しています。支出先情報は主に2024年度実績支出として表示し、上位30件を表示しています。